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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

312:言語活動を充実させる算数的活動の工夫

算数的活動の中で言語活動を充実させるために、今年度、私の学級(6年)では、「表現ゾーン」を活用したノート実践をしました。
①「表現ゾーン」
  「ふきだし法」を参考に、ノート右側三行を「表現ゾーン」としました。「ふきだし」よりもスペースがあり、自分の考えを自由に書き やすくなると考えたからです。
②「表現ゾーン」の活用による成果
  ・「表現ゾーン」を使うことで、記述した考えを根拠として自分の考えを説明したり、自分の考えと比較しながら友だちの説明を聞 いたりで きるようになって きました。
  ・児童が、「表現ゾーン」を読み返すことで学習の流れを整理するのに役立ちました。
  ・教員が机間指導をする際、「表現ゾーン」を見ることで児童の考えやつまずきが分かり、個に応じた指導がしやすくなりました。
今後も継続して授業実践し、児童の表現力を育んでいきたいと思います。

311:楽しい読書会の時間~リテラチャー・サークルで「読書好き」を育てる~

  リテラチャー・サークルという小集団読書会活動にとりくんでいます。同じ本を選んだ4人でグループをつくり、役割を分担・交代しながら協同的に読みすすめる読書会活動です。役割とは、「優れた表現を紹介する役割」、「自分の経験や他の本の内容等と関連させる役割」、「印象的な場面を絵に描く役割」、「質問する役割」などです。子どもたちは役割に応じて自分の考えを持ちながら読書し、仲間と読みを分かち合いながら読み深めます。
  継続的にとりくんだことで、互いの考えを尊重し合う態度や読みの広がりや深まりを生み出す力などが身に付きました。そして、本の世界をめぐる活発なコミュニケーションをとおして読解力が高まりました。また、日常の読書量も飛躍的に向上しました。
  現在は、「友情」、「冒険」、「動物との交流」、「生き方」などをテーマとした文学作品を中心に読んでいますが、今後はさらにさまざまなジャンルの本を用いて実践していきたいと思います。

310:児童のつまずきに対する指導のあり方~単元導入前 ふり返り学習を通して~

  算数科において、単元学習前に、児童の実態を把握し、児童一人ひとりのつまずきに合った指導を講じています。
  算数科の学習は、既習の事柄の積み上げによって、新たな問題にもいろいろな考え方で解決できるようになります。この既習の事柄が十分に理解できていないことがつまずきとなり、学年が上がるにつれて大きな障害となってしまいます。また、算数嫌いを引き起こす一つの原因にもなり得ると考えます。こうしたつまずきをつくらないために、単元導入前に、児童のつまずきを把握し、適切な手立てを講じてから新しい学習にとりくんでいます。このことは、今日までも日常的に行われている指導ですが、日常化された指導を丁寧に行うことで「わかる・できる授業」を具現化できると考えています。 

309:自分の考えを積極的に話す児童の育成

  自分の考えを話すことこそ、「わかる授業」、「楽しい授業」へつながると考えます。
  考えを発表できない理由は、自信がないことと経験が不足していることにあると考え、とにかく話す経験を積ませることを意識しています。
  そのために、教科を問わず、あらゆる場面で意見交流をはかっています。話し合いは、少人数で意見交流をする→学級で意見交流をする、という流れで行います。学級で意見交流をする際には、グループ内で出た意見を発表するように声をかけると、自分だけの意見ではないので自信を持って発表できるようです。また、二つの意見が対立し、少数派が意見を出しづらくなる場合には、担任が少数派に入り、意図的に話し合いを盛り上げたりもします。
  社会に出たら、自分の意見を話すことができないと周囲に認められません。子どもたちの将来にむけて、積極的に考えを話す児童を育成するためにあらゆる工夫をしていきたいです。

308:学ぶことの喜びや充実感を味わわせる授業の展開

  子どもたちが感じる「授業の楽しさ」は、「先生の話が面白い」、「コミュニケーション活動のゲームが楽しい」という楽しさと、「内容がわかり、自身が向上している達成感」や「他者から認められ喜びを感じる」という楽しさの二通りあると思います。そこで私は、そのどちらかではなく両方の楽しさを感じさせる授業を展開しようととりくんでいます。文法導入時には教材や資料に子どもたちの身近なものを取り上げることで興味を持たせるようにしています。また、コメントやご褒美シールなどでやる気を引き出し、努力を賞賛することを大切にしています。間違えても大丈夫だと思える授業の雰囲気を作り、ペアやグループでの活動に夢中になっていたら「いつの間にか目標文が言えるようになっていた」「習った文法を使って英文が書けた」など、楽しみながら学ばせることにこだわって授業を計画しています。「できた」時の子どもたちの笑顔は、何にも代え難い宝物です。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

54:「多忙解消に向けて事務処理の有効化をはかる」

  銚子市立高神小分会は、東に「犬吠埼灯台」西に「灯台キャベツ畑」を望む風光明媚な場所にあります。出勤途中に小高い愛宕山を通り、条件に恵まれると日本一の富士山を見ることもできます。
  ここ数年の児童数の減少に伴い職員数も減っています。そこで、3年前から「多忙解消のために事務処理の効率化をはかろう」をテーマに文書の処理方法や成績処理等の研修をしています。 活動例としては、
 
1.校内にサーバーを設け、各学年・校務分掌ごとに文書を保存する。
  (資料作成の時間を短縮する。)
2.提出文書や指導案の形式をサーバーにおき誰でもすぐに作成できるようにする。
  (例文を全員が参考にでき、形式もそろえられる。)
3.学校要覧・教育計画・通知表を自校で作成する。
  (業者作成よりじっくりと作ることができ、予算も少なくてすむ。)
4.通知表の補助簿をエクセルで作成する。
  (時間に余裕がある時・気づいたときに少しずつでも入力をしておくことができる。本紙印刷までの修正が簡単である。)
 
  上記の処理ができるように7月・8月に集中してパソコン研修を行いました。7月には、通知表作成のための入力の仕方を中心に研修し、八月は、元校長を講師に招き、地図作成やデジカメの動画編集等の研修を行いました。便利な反面、情報の漏洩問題等が発生している昨今です。個人情報とは何か、USB他、情報の管理についても随時、研修しています。
  時間は限られています。しかし、処理しなければならない校務は、次から次へと増えています。自分たちで、時間を作る工夫をして、明るく元気に仕事をしていきたいと考えています。

53:「楽しく学びま専科!(体育編)」の活動を通して

  「楽しく学びま専科」の活動を始めて4年目になります。4年前というと、子どもの学力低下問題がクローズアップされてきた頃で、体力テストの全国結果が出るたびに騒がれていた子どもの「体力低下」が、蚊帳の外に置かれてしまったような時でした。
  もともとは、良い体育授業を目指して、指導法や教材について検討したり授業を見合ったりすることを目的にしていましたが、若い教員の参加が増えるにしたがって、実技研修を主な内容にするようになりました。講師の方に授業スタイルで指導をしてもらい、参加者は児童・生徒の立場で学ぶわけです。若い教員にとっては、会議室で指導案の検討や教材の研究をするよりも、体育館で実際に体を動かしながら優れた指導法を学ぶ方が、吸収しやすいようでした。熱心な参加者は体を動かしながらメモをとったり、その場で講師に質問をしたりする姿もありました。
  今年度は、5月「バスケットボール練習法」、6月「陸上運動指導法」、8月「良い体育授業のあり方」、11月「表現運動の授業」、2月「まとめ(予定)」をテーマに、それぞれ講師を招いて実践してきました。授業スタイルのよいところは、指導の仕方だけでなく授業者の発問や指示、間の取り方、集合のさせ方、マネジメントなども肌で感じながら学べるところです。優れた体育指導の中には、どの教科指導にも使えるプロの技がいくつも詰まっています。
  来年度からは、新学習指導要領の移行期に入り、小学校の低中学年において体育の年間授業時数が次第に増えていきます。指導内容も具体化され体力の向上が一層強調されます。「体力低下」の危惧は忘れ去られたわけではなかったようです。
  「楽しく学ぶ」児童・生徒の姿を目指して「楽しく学びま専科」は存在します。そこには「楽しく学ぶ」教員の姿があります。たった2時間でつながりができ、輪が広がる。そんな「学びの場」をこれからも提供していきたいと思います。

52:読解力を高め、心身共に豊かな児童の育成 ―平和教育の実践―

  私たち興津小分会では、実社会や実生活に深くかかわる読解力の向上を掲げ、各教科を通して、日々指導にとりくんでいます。
  地球のどこかで今もなお、内戦やテロが起きている現状は、児童にとってテレビや新聞での出来事としてしか捉えられていません。戦後の平和な世の中に生まれ育った教職員と児童にとって、戦争時代の生活の様子や心情を読み取り、平和に対する意識を高めることが大切であるということは言うまでもありません。
  本校では、「さざなみ集会(全校集会)」の中で、図書委員会が、戦争時代の出来事を3・4年生の国語の物語教材、6年生の歴史で学習している時期に合わせ、「戦争と平和」についての読み聞かせをしました。そこで、「私たちの戦争体験の絵(紙芝居)」を活用させていただきました。この紙芝居は、房総の会(退職女性教職員の会)夷隅支部の方々が作成されたものです。内容は、「出征兵士の見送り」から始まり、「学徒動員」、「東京大空襲」、さらには「集団疎開」に至るまで、全部で23枚に及びます。実際に戦争体験した方々がつくられたものなので、身に迫るものがありました。低学年にはやや難しい言葉もありましたが、1枚1枚の絵から気持ちを読み取ることができました。中・高学年の児童は、内容を視聴した後、それぞれの学年に応じた感想を発表することができました。
  今後とりくんでいきたいのは、次の2点です。 ①読み聞かせボランティアの方々に戦争にかかわる本や平和の願いが伝わる本を選んで読んでいただくこと。 ②総合学習で取り上げ、自分たちの生活の見直しや平和であることのありがたさについて考えさせること。
  それらを通して、読解力を育成しながら、平和教育についての実践をすすめていきたいと思います。

51:「エコ・スクール ~学校環境を整える~」

  五井小分会では、4月の分会会議で、「光熱費の節約・紙の節約等に心がけて活動していこう」というテーマを設定しました。この背景には、「子どもたちも地球環境を考えて、様々な活動をしている。私たち大人も何かできるのではないか。例えば、分会の電気やガス、紙に関しても無駄遣いしている部分があるのではないか。自分たちの意識を変えれば、改善できる問題ではないか。」という声が上がり、決定しました。
  活動をするにあたり、分会内で様々な約束を設定しました。印刷の紙に関して、裏面を活用できるものはできるだけ裏面を印刷用紙として活用すること。移動教室等で、教室を使わない場合は、電気を消し、節電を徹底すること。夜7時以降も残業する場合は、極力職員室で行い、無駄な光熱費を出さないことなどです。どれも当たり前のことかもしれませんが、分会で真剣にとりくんでみると、少々面倒に感じてしまうなど、今までいかに無駄が多かったか、気づかされる毎日でしたが、少しずつ分会の意識が変わっていきました。
  活動の成果も現れ始め、途中経過ですが、電気使用量も昨年度より1割程度減少が見られます。また、紙の使用量も、昨年度より約10万枚減少させることができています。また、夕方になると、教室から降りて職員室へ集まって仕事をすることで、それが良い意見交換の場になっています。特に若手教職員が多い私たちの分会では、先輩教職員に意見を聞いたり、同年代の仲間と談笑したりして、繋がりを深めています。今後もエコ・スクールを目指すと同時に、教職員同士の繋がりも深めていきたいです。

50:平和教育のとりくみ

  本校の学区は比較的落ち着いた教育環境にあり、多くの生徒が学校生活に意欲を持ち、学習の基礎・基本のみならず生活の基礎・基本ができており、前向きに学習や行事、生徒会活動、部活動等にとりくんでいます。生徒は安全で豊かにすごすことが当たり前であり、平和であることのありがたさを実感していることが少ない様子です。以上のことをふまえ、平和の大切さや尊さを再度認識させたいと考え、今年度の分会テーマを「平和教育のとりくみ」としました。そこで、戦争と平和に関することだけにとどまらず、平和を広い意味で捉え、皆がお互いを思いやる「豊かな心」の育成や人権教育にも目を向けてとりくむこととしました。
  本校はここ数年、学習環境、生徒活動環境の工夫に力を入れて学校環境の充実に努めてきているので、平和教育の視点からも掲示物や展示等の工夫をしました。例えば、国語の授業で戦争と平和に関する教材を扱うときは、生徒の関心を高める手立てとして、国語科室内の掲示物を戦争と平和に関するものにしました。戦時中の状況が一目でわかるように工夫したり、図書室に戦争と平和に関する展示コーナーを設けて関心を持たせるようにしたりしました。そのため、本を手にとって読み始める生徒や、展示物に目をとめる生徒が多く見受けられました。また、国語教材「大人になれなかった弟たちに」では、戦争による悲劇を、自分たちのこととして考え、発表し合うことにより、家族のつながりや、人とのつながりについて深く考えさせる手立てとしました。朝の20分読書では、他者を認め差別のない集団づくりのために、図書館指導員によるブックナビ(読み聞かせ)で人権教育に関する本を扱っています。さらには、外国から編入した生徒との理解を深めるために、総合的な学習の時間で、その国の調べ学習を行うなど、生徒がお互いの文化・価値観を理解し認め合うことのできる豊かな心を育むためのとりくみをしています。 
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