本文へ移動

学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

247:継続は力なり

  週1回漢字テストを行っています。約200人分の採点をするのは正直つらい時もありますが、「やったー!満点だ」「先生、次は頑張るね」という生徒の言葉を聞くと、また頑張れます。生徒一人ひとりの漢字の読み書きの力が少しでも付けばいいなと思います。
  また、教科書の音読も授業の中で大切にしています。1年生のころから習慣づければ、学年が上がっても、恥ずかしがらずに読めるようになると思っています。
  現在は、古典の調べ学習を行っています。図書館を活用し、一人ひとりがテーマを決めて調べる・・・司書教諭や学校図書館員の方に教えを乞いながら、目下奮闘中です。
  今、自分が教壇に立てるのは、今まで出会った多くの教職員の方に様々なことを教えていただいたからだと痛感しています。これからも私自身が「学ぶ気持ち」を大切にし、微力ながら後輩の教職員にも伝えられることを伝え、「わかる授業・楽しい授業」の創造に努めていきます。

246:こころ・からだ・なかまを育む「学び」の楽しさや喜びを味わう学習

  『こころ・からだ・なかまを育む~「学び」の楽しさや喜びを味わう学習のあり方を求めて』というテーマのもと、30年以上体育学習の研究にとりくんでいます。
  これまでの「めあて学習」の考え方を基盤とし、子どもたちの発達段階や学習状況を考慮しながら、身につけさせたい技能を明らかにして、「楽しみながら自然に技能が身につく運動の取り上げ方、場の工夫の仕方」を考え、器械運動と体つくり運動に焦点を当て、授業実践にとりくんでいます。
  体を動かす心地よさが楽しい、できたこと・できることが楽しい、学ぶことが楽しい、仲間と協力し合い励まし合って学習することが楽しい、そんな体育好きの「長作っ子」がたくさんいます。
  休み時間でも、自然に自分たちから鉄棒やのぼり棒、「千葉県1周マラソン」などを楽しむ、明るく元気あふれる長作小を子どもたちも、私たち教職員も大好きです。 

245:指導内容の明確化・体系化―新しい体育の授業づくり―

  1学期に本校三年生で実施したベースボール型ゲームの授業を紹介します。
  実態調査の結果、投・捕・打の技能やルール等の知識の習得が課題であることが分かりました。そこで3年生においては①投球と捕球技能の習熟、②基本的なルールの理解、を主な指導内容としました。
  バットを使わず、バッターが投球することから攻撃を始めるゲームを行うことで、投球と捕球の試行数を保障し、ゲームの中でも技能向上が図れました。また全員に一塁に走る機会を保障することにより、投げて(打って)走るなどといった基本的なルールも理解されました。様々な技能の児童が共に楽しみながらゲームにとりくむ姿も見られました。
  なお打撃の技能は、4年生で手打ち、5年生でラケット、6年生でバットと体系的に発展させて習得を図ろうと計画をしています。

244:授業力アップをめざして

  本校では、教職員の意識改革と資質向上(授業力アップ)を目指し、教職員自らが課題を見つけ、学び、考え、よりよく問題を解決する資質や能力を身に付けることを目的に研究にとりくんでいます。研究主題を「学ぶ楽しさと充実感を味わえる児童の育成~各教科・領域を通して~」とし、教職員一人ひとりが研究教科・領域を決め、研究計画を立案し、指導案作成のもと、授業研究を行っています。
  私がとりくんでいる国語科では、「自分の考えを自分の言葉で表現できる子」という児童の育成に向けて、「修学旅行について紹介しよう」という目的のもとに、体験したことをガイドブックにまとめる学習を行いました。そして、そのガイドブックをもとに5年生に紹介しました。話を聞いた5年生も修学旅行についての見通しをもつことができました。
  これからも授業力アップを目指して、日々の研修を大切にし、先輩教職員の授業を参考にしながら力をつけたいと考えています。

243:百人一首を通して

  私の学級では、月に1度、百人一首大会を行っています。日本の古文化に触れよう、ということで始めたとりくみも2年目となりました。百人一首を始めたころは、難しくてわからなかったり、なかなか札が取れず苛々したりする子どもたちの様子が見られました。しかし、回を重ねるごとに「前回よりも札が取れた」「歌を十首覚えてきた」などの声が子どもたちから聞こえるようになり、いつしか月に1度の百人一首の日は、学級にとって特別な日になりました。人数は4人を1グループとし、上位2人と下位2人は次の月では入替制となるので、子どもたちは自分の実力に合ったグループでとりくんでいます。6年生の短歌と俳句の授業で、「この歌はどんな意味なのだろう」「この歌を詠んだ人物について調べてみたい」という子どもたちの声から興味の幅が広がっていることを実感しました。これからも、美しい響きを持つ、この日本文化の理解をより深めていきたいと思います。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

54:「多忙解消に向けて事務処理の有効化をはかる」

  銚子市立高神小分会は、東に「犬吠埼灯台」西に「灯台キャベツ畑」を望む風光明媚な場所にあります。出勤途中に小高い愛宕山を通り、条件に恵まれると日本一の富士山を見ることもできます。
  ここ数年の児童数の減少に伴い職員数も減っています。そこで、3年前から「多忙解消のために事務処理の効率化をはかろう」をテーマに文書の処理方法や成績処理等の研修をしています。 活動例としては、
 
1.校内にサーバーを設け、各学年・校務分掌ごとに文書を保存する。
  (資料作成の時間を短縮する。)
2.提出文書や指導案の形式をサーバーにおき誰でもすぐに作成できるようにする。
  (例文を全員が参考にでき、形式もそろえられる。)
3.学校要覧・教育計画・通知表を自校で作成する。
  (業者作成よりじっくりと作ることができ、予算も少なくてすむ。)
4.通知表の補助簿をエクセルで作成する。
  (時間に余裕がある時・気づいたときに少しずつでも入力をしておくことができる。本紙印刷までの修正が簡単である。)
 
  上記の処理ができるように7月・8月に集中してパソコン研修を行いました。7月には、通知表作成のための入力の仕方を中心に研修し、八月は、元校長を講師に招き、地図作成やデジカメの動画編集等の研修を行いました。便利な反面、情報の漏洩問題等が発生している昨今です。個人情報とは何か、USB他、情報の管理についても随時、研修しています。
  時間は限られています。しかし、処理しなければならない校務は、次から次へと増えています。自分たちで、時間を作る工夫をして、明るく元気に仕事をしていきたいと考えています。

53:「楽しく学びま専科!(体育編)」の活動を通して

  「楽しく学びま専科」の活動を始めて4年目になります。4年前というと、子どもの学力低下問題がクローズアップされてきた頃で、体力テストの全国結果が出るたびに騒がれていた子どもの「体力低下」が、蚊帳の外に置かれてしまったような時でした。
  もともとは、良い体育授業を目指して、指導法や教材について検討したり授業を見合ったりすることを目的にしていましたが、若い教員の参加が増えるにしたがって、実技研修を主な内容にするようになりました。講師の方に授業スタイルで指導をしてもらい、参加者は児童・生徒の立場で学ぶわけです。若い教員にとっては、会議室で指導案の検討や教材の研究をするよりも、体育館で実際に体を動かしながら優れた指導法を学ぶ方が、吸収しやすいようでした。熱心な参加者は体を動かしながらメモをとったり、その場で講師に質問をしたりする姿もありました。
  今年度は、5月「バスケットボール練習法」、6月「陸上運動指導法」、8月「良い体育授業のあり方」、11月「表現運動の授業」、2月「まとめ(予定)」をテーマに、それぞれ講師を招いて実践してきました。授業スタイルのよいところは、指導の仕方だけでなく授業者の発問や指示、間の取り方、集合のさせ方、マネジメントなども肌で感じながら学べるところです。優れた体育指導の中には、どの教科指導にも使えるプロの技がいくつも詰まっています。
  来年度からは、新学習指導要領の移行期に入り、小学校の低中学年において体育の年間授業時数が次第に増えていきます。指導内容も具体化され体力の向上が一層強調されます。「体力低下」の危惧は忘れ去られたわけではなかったようです。
  「楽しく学ぶ」児童・生徒の姿を目指して「楽しく学びま専科」は存在します。そこには「楽しく学ぶ」教員の姿があります。たった2時間でつながりができ、輪が広がる。そんな「学びの場」をこれからも提供していきたいと思います。

52:読解力を高め、心身共に豊かな児童の育成 ―平和教育の実践―

  私たち興津小分会では、実社会や実生活に深くかかわる読解力の向上を掲げ、各教科を通して、日々指導にとりくんでいます。
  地球のどこかで今もなお、内戦やテロが起きている現状は、児童にとってテレビや新聞での出来事としてしか捉えられていません。戦後の平和な世の中に生まれ育った教職員と児童にとって、戦争時代の生活の様子や心情を読み取り、平和に対する意識を高めることが大切であるということは言うまでもありません。
  本校では、「さざなみ集会(全校集会)」の中で、図書委員会が、戦争時代の出来事を3・4年生の国語の物語教材、6年生の歴史で学習している時期に合わせ、「戦争と平和」についての読み聞かせをしました。そこで、「私たちの戦争体験の絵(紙芝居)」を活用させていただきました。この紙芝居は、房総の会(退職女性教職員の会)夷隅支部の方々が作成されたものです。内容は、「出征兵士の見送り」から始まり、「学徒動員」、「東京大空襲」、さらには「集団疎開」に至るまで、全部で23枚に及びます。実際に戦争体験した方々がつくられたものなので、身に迫るものがありました。低学年にはやや難しい言葉もありましたが、1枚1枚の絵から気持ちを読み取ることができました。中・高学年の児童は、内容を視聴した後、それぞれの学年に応じた感想を発表することができました。
  今後とりくんでいきたいのは、次の2点です。 ①読み聞かせボランティアの方々に戦争にかかわる本や平和の願いが伝わる本を選んで読んでいただくこと。 ②総合学習で取り上げ、自分たちの生活の見直しや平和であることのありがたさについて考えさせること。
  それらを通して、読解力を育成しながら、平和教育についての実践をすすめていきたいと思います。

51:「エコ・スクール ~学校環境を整える~」

  五井小分会では、4月の分会会議で、「光熱費の節約・紙の節約等に心がけて活動していこう」というテーマを設定しました。この背景には、「子どもたちも地球環境を考えて、様々な活動をしている。私たち大人も何かできるのではないか。例えば、分会の電気やガス、紙に関しても無駄遣いしている部分があるのではないか。自分たちの意識を変えれば、改善できる問題ではないか。」という声が上がり、決定しました。
  活動をするにあたり、分会内で様々な約束を設定しました。印刷の紙に関して、裏面を活用できるものはできるだけ裏面を印刷用紙として活用すること。移動教室等で、教室を使わない場合は、電気を消し、節電を徹底すること。夜7時以降も残業する場合は、極力職員室で行い、無駄な光熱費を出さないことなどです。どれも当たり前のことかもしれませんが、分会で真剣にとりくんでみると、少々面倒に感じてしまうなど、今までいかに無駄が多かったか、気づかされる毎日でしたが、少しずつ分会の意識が変わっていきました。
  活動の成果も現れ始め、途中経過ですが、電気使用量も昨年度より1割程度減少が見られます。また、紙の使用量も、昨年度より約10万枚減少させることができています。また、夕方になると、教室から降りて職員室へ集まって仕事をすることで、それが良い意見交換の場になっています。特に若手教職員が多い私たちの分会では、先輩教職員に意見を聞いたり、同年代の仲間と談笑したりして、繋がりを深めています。今後もエコ・スクールを目指すと同時に、教職員同士の繋がりも深めていきたいです。

50:平和教育のとりくみ

  本校の学区は比較的落ち着いた教育環境にあり、多くの生徒が学校生活に意欲を持ち、学習の基礎・基本のみならず生活の基礎・基本ができており、前向きに学習や行事、生徒会活動、部活動等にとりくんでいます。生徒は安全で豊かにすごすことが当たり前であり、平和であることのありがたさを実感していることが少ない様子です。以上のことをふまえ、平和の大切さや尊さを再度認識させたいと考え、今年度の分会テーマを「平和教育のとりくみ」としました。そこで、戦争と平和に関することだけにとどまらず、平和を広い意味で捉え、皆がお互いを思いやる「豊かな心」の育成や人権教育にも目を向けてとりくむこととしました。
  本校はここ数年、学習環境、生徒活動環境の工夫に力を入れて学校環境の充実に努めてきているので、平和教育の視点からも掲示物や展示等の工夫をしました。例えば、国語の授業で戦争と平和に関する教材を扱うときは、生徒の関心を高める手立てとして、国語科室内の掲示物を戦争と平和に関するものにしました。戦時中の状況が一目でわかるように工夫したり、図書室に戦争と平和に関する展示コーナーを設けて関心を持たせるようにしたりしました。そのため、本を手にとって読み始める生徒や、展示物に目をとめる生徒が多く見受けられました。また、国語教材「大人になれなかった弟たちに」では、戦争による悲劇を、自分たちのこととして考え、発表し合うことにより、家族のつながりや、人とのつながりについて深く考えさせる手立てとしました。朝の20分読書では、他者を認め差別のない集団づくりのために、図書館指導員によるブックナビ(読み聞かせ)で人権教育に関する本を扱っています。さらには、外国から編入した生徒との理解を深めるために、総合的な学習の時間で、その国の調べ学習を行うなど、生徒がお互いの文化・価値観を理解し認め合うことのできる豊かな心を育むためのとりくみをしています。 
会員専用ログイン
千葉県教職員組合
〒260-0013
千葉県千葉市中央区中央4-13-10 千葉県教育会館新館8階
TEL.043-224-0484
FAX.043-225-2970
1
1
5
2
9
8
TOPへ戻る