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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

232:世代交流会~地域との連携~

  小金北中学校には、PTAの代わりに「小金北中学区教育コミュニティ会議」という組織があります。これは、1995年に発足したもので、学校・家庭・地域の三者が連携して生徒たちの健やかな成長と自立を支援する組織です。このコミュニティ会議が企画・運営している活動の一つとして、「世代交流会」があります。古流拳法・アーチェリー・アウトドアゴルフ・茶道・フラワーアレンジメント・ゴスペルなど約三十講座を開き、生徒たちに普段の学校生活では体験できない幅広い学習をする場として毎年秋に行われています。講師の先生は地域の方々で参加者は教職員・保護者・生徒・学区の小学生・地域の住民となっています。それぞれ自分の希望の講座に入り、いきいきと活動する姿が見られます。また、世代交流実行委員としてボランティア活動する生徒もいて、自主的に動いています。今後、ますます学校・家庭・地域が連携をとりながらよりよい教育活動をすすめることが必要だと思います。

231:「書く」力を高めることにチャレンジしています

  本校では、昨年度より「自分の考えを持ち、相手にわかりやすく表現できる子どもの育成」をテーマとし、「書く」活動を通して研究をすすめています。「書く」時間の確保と題材の工夫、「書く」意欲を高める資料づくりや単元構成、「書く」機会の日常化の三つの視点から研究をすすめたことによって、子どもたち自身が自分の課題を捉え、「書く」活動に意欲的にとりくむ姿が見られてきています。今年度は、上述の三つの視点に加え、朝自習の時間帯に「あいうえおタイム」と称した「書く」ことの基礎的な技能を高める時間を設定しました。「書く」ことの基礎的な技能を、A語彙を増やすこと、B原稿用紙の使い方や文法に習熟すること、C正確に試写すること、の三つに分類し、学年の発達段階に応じて子どもたちが意欲的にとりくめる自作プリントを作成し、実施しています。これらのとりくみが子どもたちのより豊かな表現を引き出す土台になると考えています。

230:みんなでやろう、なりきって動こう、表現運動

  教員になって何年か経ち、いろいろ実践を積んできましたが、体育の表現運動を日頃から行っているかと考えると、運動会のダンスぐらいしか力を入れていない気がしていました。また、現代の子は表現力が乏しいので、表現する楽しさを教えようと思い、実践してみました。
  表現運動は運動の苦手な子も活躍させられる良さがあるので、体ほぐしを導入して、みんなで楽しむ雰囲気を作ることから始めました。さらに、準備運動にダンスの要素を取り入れて行うことで、子どもたちの気持ちが高まるようにしました。そして、本題の教材には「花火」「ポップコーン」などの変化が分かりやすいものを選びました。動きづくりには「新聞紙」「ビニール袋」など形や動きが多様に変化するものを使い、それになりきって動くことで子どもたちの表現力を身につけさせてみました。このような実践を行うことで体育だけでなく、他の教科での表現力にもつながっていくといいなと思います。

229:輝け東の子 ここは優しさ発信基地

  本校では、どんな社会の変化にも対応していける「たくましさ」と、共に生きる「やさしさ」を兼ね備えた児童の育成をめざし、各学年のテーマに沿った生活科・総合的な学習の時間の研究にとりくんでいます。交流活動や体験活動を重視し、学んだことを家庭や地域に「発信」しているため、スピーチする力やプレゼンテーションする力が身につくようになりました。(昨年度の学年テーマは以下の通り。1学年「みんななかよし」、2学年「やさしさいっぱい」、3学年「大好き辰巳台」、4学年「みんながハッピー辰巳台」、5学年「生命ばんざい」、6学年「人や地球にやさしいボランティアをしよう」)
  今後は「発信」された内容から話し手の思いや考えを知り、話し手や自分以外の聞き手に、自分の考えや意見を投げかける「再発信」ができるような活動の充実を図り、自己表現力やコミュニケーション能力がさらに高められるよう研究をすすめていく計画です。 

228:助け合える授業をめざして

  本校の数学の授業では、教え合い学習に重点を置いています。毎時間練習問題を解き、終わった生徒には、教員が丸をつけます。正解した生徒は、まだ終わっていない生徒の所へ自主的に行き、生徒が生徒にヒントを与えたりしています。教えるのが友だちなので、「○○君、教えて~」と自ら手を挙げる姿も見られ、授業への参加意欲が高まっています。教える生徒も、途中式などを自分自身がしっかりと理解していないと教えることができないため、「自分の分からないところ」の確認にもなっています。中には、分かってもらえたときの喜びを感じている生徒もいます。
  また、苦手意識を持っている生徒ができたときには、必ず「できたじゃん」と誉めるようにしています。これからも、生徒が「分かった~」と喜びを感じることのできる授業づくりを工夫していきたいと思います。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

39:キラリ輝きを持った子どもを育てる学校をめざして―集会活動を通したとりくみ―

  本校は学級数29、児童数893人の大規模校です。人との関わりをうまく持てなかったり、リーダーシップがとれなかったりする子どもが多く人間関係が固定化しがちな傾向があります。今年度、私たちの分会では、一人ひとりが自己存在感を高め、キラリ輝ける児童の育成をめざし、「思いやりを持ち、進んで人と関わることのできる子どもの育成」をテーマに、さまざまな集団活動にとりくんでいます。そのような学校改革を推進するために、異学年交流と集会活動を柱として、自分の気づきや思いを発信したり行動化したりする楽しさを実感し、進んで人と関わることのできる子どもを育てたいと考えました。
  異学年交流は、1・6年生、2・4年生、3・5年生を姉妹学年として位置づけ、企画運営に当たっては、各学級で実行委員体制でとりくんでいます。年間7回の定例の異学年交流(フレンジャータイム)として、仲良し遠足、仲良し給食、ゲーム大会、七夕会、理科発表会、スポーツ大会、清掃など多岐にわたり活動しています。その他、実行委員を中心にして常時活動として学級・学年での交流を行っています。特に、1年生と6年生については、教室を同じ校舎の1階と2階に配置し活動が容易になるようにしました。
  集会活動を『全校児童を対象とした学びの場』と据え、集会委員を中心として児童活動の充実をめざしています。「あいさつの嫌いな王様」など子どもたちが企画演出した劇や読書ボランティアの方々の読み聞かせ、教職員の合唱、地域の方々の影絵など内容も子どもたちの興味関心を高めるものです。集会の流れは必ずプリントし、校長の話もどこでどのようなことを話したら効果的なのかまで考え集会委員がお願いしています。
  今後も、異学年交流と集会活動を通して、『キラリ輝く子どもの姿で語れる学校』をめざし、熱意と誠意そして創意を持って進んでいきたいと思います。

38:伝統の体育実技研修で元気な明るい職場を

  本校は、1930年の第1回公開研究会から、戦時中も途絶えることなく、本年で第78回を迎える伝統の体育研究校です。裸足、裸の体操で「教えることは、学ぶことなり」を合い言葉に研究実践を積み重ねてきました。
  「体操は身をもって」が本校体育研究が始まった当初からの合い言葉です。本校では、木曜日の放課後の時間を職員の体育研修日と位置づけ、定期的に実技研修を行っています。地域から講師を招き、徒手体操、肋木運動、器械運動の実技研修にとりくんでいます。
  また、木曜日に加えて、毎週土曜日の夜、時間に都合のつく職員は、地域の戸田小OBの方々による「戸田体操クラブ」の活動に参加させていただき、実技研修を受けています。さらに運動会前、公開研究会前の一か月程度は水曜日の夜にもこの活動が行われます。こちらはほとんどの職員が参加し、徒手体操を中心とした研修を行っています。
  体育では、動きのポイントを自分の体でつかむことが、児童に指導する際有効であると考えます。体で覚えると、児童のつまずきのポイントがよくわかり、そのための手立てもはっきり見えてきます。そして何よりも、児童に示範することができます。児童にとっては「百聞は一見に如かず」です。
  これらの職員体育実技研修を通して、本校戸田小分会の仲間が互いにアドバイスし合いながら、指導技術を磨き合い、よりよい授業を実践できるよう日々努力しています。そして何よりも共に体を動かし、気持ちの良い汗を流し合うことは、明日への活力となっています。また、実技研修の後には、決まって体育館で談笑をしながら、体育に限らず、日頃の学級経営等の悩みについて語り合う場も設けています。分会のテーマ「元気で明るい職場をめざそう」は、この職員体育研修で具現化されています。

37:小学校・中学校間の壁を取り除く~小学校での出前授業を通して~

  新島中学校では、2年前から学区の2つの小学校(新島小学校、湖東小学校)へ職員が出向いて出前授業を行っています。一昨年度は試行的に4人が行い、昨年度は全職員がどちらかの小学校で行いました。本年度も全職員が行う予定です。
  「中学校の教職員が学区の小学校に出向き、授業をすることで、中学校の授業への不安が取り除かれ、スムーズな中学校教育への移行が図れるであろう。」「小・中学校間での情報の共有ができ、教職員に、地域の子どもという意識が高まるであろう。」という考えのもと、小学校の子どもたちにあるであろう中学校に対する不安や怖さの壁、小・中学校の教職員間にある情報不足や子どもに対する認識の違いの壁を少しでも取り除こうと考えての実践です。
  出前授業での子どもたちは、中学校教職員と学習内容への興味関心が非常に高く、意欲的に授業にとりくんでいます。授業後の感想は好意的なものがほとんどで、中学校の授業に対しての不安が解消されたようです。今年度の1年生は順調な中学校生活のスタートでしたが、「先生の顔と名前を覚えていたので、安心感があった。」という入学後の感想もあり、期待した効果があったといえます。
  中学校の教職員にとっては、授業力を試される場でもあります。興味津々で待っている小学生に拙い授業はできないので、授業改善につながっています。プラスアルファの仕事ではありますが、その結果として小学生が入学を楽しみにしてくれているとなればうれしいし、がんばる力も湧きます。
  小・中学校の教職員間も、話す機会が増え、相互の理解が進みました。子どもへの理解も深まり、同じ学区の子どもたちという認識ができたと思います。小・中連携の一つの方法として、効果的な実践だといえます。

36:出張型学校委員会~分会力の向上を目指して~

  船橋支部は青年部の誕生もあり、組合員数は約550人となりました。しかし、組織率は決して高いとは言えず、分会単位で活動を展開することは未だに容易ではありません。分会の構成人数が少ないことで受身の活動が目立っていました。しかし、何もアクションを起こさなければ、支部としての力が高まらないばかりか、せっかく加入していただいている組合員がメリットを感じとることはできないでしょう。
  近年、船橋支部では、分会力の向上をめざして、「出張型の学校委員会」のとりくみを行っています。これまでは書記局近くの会議室で行っていた学校委員会の会場を市内各所にある公民館に移しました。会場近隣の分会の学校委員以外の組合員、時には未組の方にも参加を呼びかけて、組合活動の報告や学習を実施するというとりくみです。11月の学校委員会は、人事異動のとりくみをメインとして薬円台公民館で開催しました。約30人の仲間が集まり、国や県における教育界の動向や千教組の活動を学びました。また、人事異動については、たくさんの不安が寄せられました。船橋では、大量退職期を迎えて100人を超す採用があり、若年層の教職員は「初めての人事異動」に不安を隠せません。
  支部では、執行委員による分会訪問も始まり、分会に根付いた組織づくりの第一歩を踏み出しました。これからも、分会の声が届き、問題に対応できるような組織づくりを心がけていきたいと思います。

35:市川市支部主催 夏季教育講座

  市川市支部では「教育実践力の向上」をテーマとして、年に数回、支部が中心となり教職員に参加を呼びかけ、いろいろな行事を開催しています。今年度もその一環として、夏季休業中に「夏季教育講座」と称して学習会を開きました。
  今回の学習会は二部構成で、第一部は、千葉大学教授の明石要一先生をお招きし、『多様化する子ども・保護者とどう向き合うか』をタイトルに講演をいただきました。また第2部では、市川市内の小中学校の教職員3人と、明石先生をオブザーバーに、『今、困っていること・悩んでいること』をテーマにパネルディスカッションを行いました。
  講演会で明石先生は、さまざまな事象を紹介しながら、近年「社会・地域・保護者」が変わってしまったことに言及し、教育の地域格差、経済力による放課後格差等の問題を投げかけました。
  ディスカッションでは、パネラー三者三様のタイムリーな悩みが報告され、会場参加者からの意見や体験談などを交えながら、解決法を探りました。なかなか明確な解決法とまではいきませんでしたが、明石先生から最後に、「先輩は釣鐘。強くたたけば響く。先輩のいいところを学び、守り、それを破る。そして最後はそこから離れる。それが自然に行われる学校であってほしい」とアドバイスがありました。
  集まった参加者の多くは、「研修」として参加しています。昨今「研修」が簡単に取れなくなり、計画書や報告書の提出が面倒だといって、せっかくの権利を行使せずに済ませてしまう人も多いようです。行使する人が少なくなればやがて制度は廃れます。今後も市川市支部では、「研修で参加しよう」と呼びかけ、一人でも、一回でも多く「研修」を取り、研修制度を維持し、教育実践力の向上に役立てようと心がけていきます。
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千葉県教職員組合
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