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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

342:多面的・多角的に考えを引き出す道徳の授業の工夫

  本校では、道徳の研究を行っており、児童の道徳的実践力の育成をめざしています。そこで、私が実践した授業の工夫について紹介します。
  ①資料は事前に読んでおき、さらに内容を思い出せるように、登場人物や言動等を相関図として作成し掲示する。
  ②主人公の言動に賛成か反対かを「心のものさし」に示すことで、自分の意見を伝え、友達の意見も把握できるようにする。
  ③2~3名のグループ毎に役割演技を行い、その後全体でも行う。
  以上の3点を意識してとりくんだことで、普段は消極的な児童が積極的に発表をしたり、児童同士で活発な意見交換をしたりする姿が多く見られました。さらに、授業後にも登場人物の言動について話し合ったり、担任に自分の意見を直接伝えに来たりする児童もいて、道徳の授業の楽しさを強く感じることができました。
  これからも引き続き、道徳の授業実践の研究をすすめていきたいと思います。

341:言語活動を意識した、全校体制による教育実践

  本校は、昨年度より話を「聞き逃す」や「勘違いする」ことに起因するトラブルが続きました。松戸市では独自教科「言語活用科」を設け、市内全校でコミュニケーション能力の向上をはかっています。これを活かし、今年度より教科学習や日常生活のなかで「書く」ことや「話し合う」場面を積極的に取り入れ、自分を見つめ、表現する力を伸ばすことに重点をおいています。
  言語活動がもたらす教育的効果を、教職員が意識することが肝心です。具体的には、音楽科の授業で「合唱」や「日本の伝統音楽」に関する発問を工夫し、指示を短くするなどテンポよく展開したことで、生徒の集中力を高め、前向きな言葉を多く引き出すことができました。また、授業後の振り返りの時間を確保したことで、当初は短文だった感想も、次第に枠内を全部書き尽くす生徒が増えてました。
  学校生活の、すべての授業、すべての場面において、全職員が共通理解をもってとりくんでいます。私たちが一枚岩となって立ちむかっていくことが、生徒の健全な成長に直結するものだと信じています。

340:小学校古典入門における古典学習の実践~読書活動を通して古典に親しむ~

  「浦島太郎も御伽草子ではずいぶん違うね!」
  教室では児童達が楽しそうに意見を交換しています。5年生国語科の「古典を楽しもう」の一場面です。
  小学校における入門期の古典学習では、親しむことが大きな目的の1つとなっています。しかし、よく行われている音読中心の古典学習では本当の意味で親しんだことにはなりません。本当に古典に親しむには、読書活動はかかせません。
  そこで、今に伝わっている話と、基となった話を読み比べて違いを見つける学習を行いました。
  まず、「かぐや姫」と角川ソフィア文庫のビギナーズクラシックス「竹取物語」を読み比べて、違いを見つけました。児童はかぐや姫や竹取の翁の性格や、物語の結末など、様々な違いに気付き、他の話でも違いがあるのか興味を持ち出しました。そこで、「御伽草子」「古事記」なども同じ様に読み比べ、「本当は〇〇だった浦島太郎」などとして解説本にまとめました。
  単元後も、教室に置いておいた「伊勢物語」「雨月物語」「平家物語」「今昔物語集」「太平記」「南総里見八犬伝」などを熱心に読み、友達と交流するなど、日常的に古典に親しむ姿が見られました。

339:明るい未来が感じられる健康教育をめざし

て~グループワークを取り入れた保健学習~
 
  中学1年生の保健学習(保健体育の保健分野)で、心の健康について学ぶ単元があります。思春期の中学生は、ネガティブ思考になりがちで自己肯定感も低くなる生徒が多く見られます。
  そこで、「自分らしさについて、自分のよいところから探してみよう」を本時の課題として授業を行いました。グループワークを取り入れ、友だちのよいところを探し発表していきます。自分とは違った捉え方で見られていることに気付いたり、自分にもよいところがあると肯定的に捉えたりすることができました。また、グループ内で役割分担し、発表者と当事者以外の生徒は賛同係として、よいところの発表を聞いた後に「わかる」「私もそう思う」と合いの手を入れるようにしました。賛同してもらえることで、自分のよいところが強調され、照れくさくて嬉しそうな生徒の表情をたくさん見ることができました。
  健康教育は、生徒にとって、明るい未来が感じられるものにしたいと考えています。保健学習でも、明るい雰囲気で、授業後に「また保健の授業で学びたい」と思えるような授業をめざしてとりくんでいきます。

338:確かな学力を持ち、よりよく生きようとする、

健康で心豊かな生徒の育成~学び合い学習を通して~
 
  本校では、「わかる授業の実践」として、授業の中で話し合う場面や教え合う場面を多く取り入れ、学び合い学習を行っています。他の生徒の考えを知ることで自分の考えをさら深め、他の生徒に教えることで学習内容をより確かなものにしようととりくんでいます。
  公民的分野の政治に関する授業の導入で、「だれを市長に選ぶべき?」という学習課題に学び合い学習を取り入れました。空き地になった土地をどのように生かすか、A~Dの立候補者がそれぞれの土地利用案の提案資料を読み、どの候補者に投票するかをワークシートに記入し、考えの同じグループで集まり、その案の利点や問題点について協議し、意見を模造紙にまとめ発表を行いました。
  今までは、利点を考えるだけでしたが、今回はその選んだ案の問題点を出し、それを解決するために、どのような対策を講じたらよいかをグループで話し合いました。自分が考えた以外の意見に耳を傾け、深めていくことこそ学び合い学習といえるのではないかと考えます。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

104:みんな仲良く楽しい職場

  芝山小のある芝山町は、成田空港の南側に位置し、古墳から出土する「はにわ」で有名な町です。
  本校は組合員十八人で構成されています。その内青年部員八人(育休一人含)に青年部層の講師三人と若年層の多い分会です。私自身も青年部員であることから、今回はその視点でとりくみを紹介します。
  ①相談しやすい雰囲気
    職員室脇に給湯室とちょっとしたスペースがあり、業間休みや放課後に行くと先輩方がお茶を勧めてくれます。そこで会話をしていると、「そういえば今日 こんなことがあって…」のように、何気ない会話から授業や生徒指導の悩み、時にはプライベートの相談をすることができます。
  ②SSC研修
   以前から放課後を中心に「SSC」(芝山スポーツクラブ)の名の下、職員間の親睦と体力向上を目的に、ゴルフ・卓球・なわとび・野球などのスポーツ研修 にとりくんでいます。ここでは、年齢に関係なく技術の向上、ダイエット(?)などそれぞれの目標にむかって切磋琢磨し合っています。
  休みの日にも、ゴルフコースに出たり、プロの試合を観戦に行ったりと、SSCは、先輩教職員との話題の共有に大きな役割を果たしています。
  本校には、管理職を含めて若年層を育ててくれる雰囲気があります。日頃のコミュニケーションがあるからこそ、若年層の意見や提案を受け入れてくれます。先輩教職員の笑顔と優しさ、時には厳しさの中で、本校の若年層教職員は充実した日々を送っています。

103:「書く」ことを通して子どもの思考力を高める

本分会では、長年にわたって理科教育の研究にとりくみ、さまざまな試みを積み重ね、理科が大好きな子どもたちが育っています。
しかし、昨年度の反省から、「子どもたちは理科が好きで意欲的に学習しているが、自分の考えをもったり、自分の言葉で表現したりする力は育っていないのではないか」という課題が明らかになりました。
そこで、今年度は「『書く』ことを通して子どもの思考力を高める」というテーマを掲げ、教職員一人ひとりが課題を共有し授業研究をとおして、授業改善にとりくんでいます。
ところが、当初は実際にはどのように書かせればよいのか(方法)とか、何を書かせればよいのか(内容)など、はっきりとした方向性が見つからず、黙々と子どもがノートを書いている授業となってしまいました。これでは思考力や表現力どころではなく、子どもたちの学習する意欲が失われてしまいます。そこで、もう一つのポイントとして、「書かせるタイミング」が大切なのではないか、と考え授業にとりくみました。
四年生「電池のはたらき」の学習では、子どもたちに直列と並列つなぎにした豆電球の回路を提示しました。いろいろ予想させた後に、実験してみると、豆電球の明るさが違うことに子どもたちは疑問をもち、自分の考えを言い始めました。そこで「よし、それを書いてみよう」と投げかけたのです。文章や図など、表現はさまざまでしたが、みんな自分なりに「なぜ電池のつなぎ方が違うと豆電球の明るさも違うのか」について考え、表現しようとしたのです。
今後も、内容・方法・タイミングの三つの視点で書くことにとりくんでいくことで思考力を高められるよう、分会内の教職員で課題を共有し、授業研究をさらにすすめいきたいと思います。

102:統合にむけた交流活動の充実をめざして

  老川小は、全校児童三十四人の小さな学校で、子どもたちは、豊かな自然の中でのびのびと学校生活を送っています。しかし、時代の流れの中、本年度をもって、隣の西畑小と統合することとなりました。そこで、本分会では統合にむけた課題を次のようにとらえ、交流活動にとりくんでいます。
  一 課題
  ・ 希望を持ち、安心して新しい学校生活をはじめるための交流活動づくり
  ・ 学校や地域への愛着や感謝の気持ちを育てる体験活動づくり
  二 分会テーマ
    統合にむけた西畑小や保護者との交流活動の充実をめざして
  三 実践
    ◇西畑小との交流活動
       西畑小の教職員と連携し、年三回の交流活動を行います。第一回の交流活動では、学年ごとに合同授業を行い、両校の交流を深めることができまし た 。今後は、部活動の交流も予定しています。
   ◇保護者との連携
     夏休みに、学校を会場に親子キャンプを実施し、火起こし体験やバーベキューを行いました。
  四 成果と課題
    統合先の教職員や保護者と連携し、行事を企画、運営することで、お互いの立場や思いを尊重した交流活動ができました。また、分会内でも統合にむけ 、心を一つにすることができました。今後もこのような連携を大切にして、統合への期待、学校や地域への愛着、感謝の気持ちを育めるよう、全員で協力 していきたいと思います。

101:広げよう!つなげよう!矢切地区のわ!

  私たちの分会は、今年度で創立一三八周年を迎える、歴史ある学校です。学区には古くから暮らす人たちが多く、行事等にもとても協力的です。学区を流れる江戸川沿いには、水田や畑等の農地が広がり、農業を経営している家庭も多く、地域と連携した三〇年以上続く稲作活動が自慢です。このような長年続くPTA活動をより充実させるために、教職員の中でも若年層が増えてきた近年、さまざまなことにチャレンジしています。
  その中の一つとして、「おやじの会」と連携した活動があげられます。「おやじの会」はその名のとおり、子どもの父親が有志で運営している会で、運動会やPTA開催のバザー等でも、力強い活躍を見せてくれます。最近では、夏休みを利用して、校舎や校庭の遊具のペンキ塗りを、教職員と合同で行っています。終了後には、「おやじの会」と教職員対抗でソフトボール大会を実施しています。純粋にソフトボールを楽しむことで、「保護者と教職員」という関係を越えた心のつながりが生まれます。
  また、地域行事への参加も増やしています。夏休みによく見られる盆踊りだけでなく、地域で開催されるグランドゴルフ大会などにも参加しています。これからも、PTA活動だけでなく、地域ぐるみの活動に参加することで、交流の輪を広げ、地域の方々との連携を、より深めていきたいと思います。

100:楽しさを共有する

  本校には、体を動かすことが好きな職員が多く、時間を見つけてはよく一緒にスポーツをしています。運動が得意だったり、好きだったりする人にとっては良い活動なのですが、かつては職場全体にまで広がる活動とは言えませんでした。ところが、最近それが変わりつつあります。
  本年度、分会内で野球チーム『あすみが丘BC』が発足しました。偶然に野球が好きなメンバーが多かったからできたのですが、この野球の活動が、今職場を活気づけています。なぜ野球で職場が盛り上がるのでしょうか。
  まず、誰でも参加できる気軽さが挙げられます。野球というと男性だけ、という場合が多いと思われますが、あすみが丘BCでは男女問わず、やってみたい人は誰でも参加できる雰囲気があります。実際に、主力メンバーとして二人の女性職員が活躍しています。また、守備はちょっとという人には、バッターボックスに立ってもらうことで、野球の楽しさに触れてもらっています。
  次に、職場への活動内容の周知です。監督が試合の前には職場の職員にお知らせをし、試合後には結果を報告するようにしました。そうすると、試合に参加したメンバーだけでなく、参加していない職員からも、「○○さん、活躍したんだね」「惜しかったね、次はがんばって」など声をかけていただけるようにもなりました。また、試合の応援に駆けつけてくださる職員も増えています。職場の職員に活動を周知することで、一部だけの活動ではなく、全体へと活動が広がっているのです。
  オリンピックもそうですが、スポーツの楽しさはやっている人だけでなく、観ている人も味わうことで、一層広がります。楽しさの共有こそが、職場を活気づける秘訣ではないでしょうか。
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