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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

302:加茂学園がスタートして

  本校の教育目標「自ら学び・たくましく豊かな心でのび続ける児童・生徒の育成・母なる郷土(ふるさと)でつながりあう加茂っ子の未来創り」めざして、「学習のつながり・教職員のつながり・地域のつながり・未来(仲間)のつながり」の四つの「つながり」を深めていくことをコンセプトとして活動しています。
  豊かな自然を生かした「鮎の放流」、「川遊び」、「米作り」、「地域の宝物調べ」など体験学習を意欲的にとりくませ、地域との繋がりを深めることができました。学習・教職員のつながりとして、市原市小中連携カリキュラムをもとに九年間を見通した授業実践にとりくんでいます。また、四年生以上は、学力向上に向け、中学生と同様に中間・期末テストの実践や家庭学習の充実を図るためワークシートを活用した加茂っ子ノートなどにもとりくんでいます。これからも、学校・保護者・地域等のつながりを深め、小中一貫教育の充実を図っていきます。

301:活用する力を育てる学習指導のあり方~言語活動の充実をとおして~

  言語活動を充実させることによって、「活用する力」を育て、「論理的に考え、課題を解決する子」の育成をめざしました。
①視覚に訴える教具の工夫
  導入時の話し合いで、整った文字の基準を正確に理解できるように、教具を二種類用意して提示しました。書きぶりの違う二種 類の文字を比較したことで、多くの発言が生まれ、整った文字の基準を導き出すことができました。
②改善のための練習用紙の作成
  基準をもとにして自分の文字の改善点を見出すために練習用紙を作成しました。どんな練習用紙を作成すれば文字がよりよく なるかを考え、何度も検討し改善した結果、より確かな分析ができ、改善方法の工夫につながりました。
  また、一時間の授業の中で、【練習―評価・分析・改善】を繰り返し、自分の文字のよさを友達と認め合うことで、意欲の高まりを 感じることができました。
  今後も継続して、子ども達の「活用する力」を育てていきたいと思います。 

300:論理的思考力を育む数学指導のあり方~

「図形と相似」における学習履歴図づくりとその活用をとおして~
 
  数学科では、問題解決時に「解決の足場となる既習事項を振り返る」活動が、解決の見通しをもち筋道立てて考えるために
  有効です。数学の学習は既習事項を活用してすすめられるので、解決の足場を整えることは、すべての生徒に考える機会を保障する
  とともに、「考えた」という実感を持たせることにつながります。
  そこで、「図形と相似」の単元で「学習履歴図」に既習事項や新たに学んだ図形の性質や関係、考え方をまとめていく活動を取り入れ
  ました。この学習履歴図づくりをとおして、子どもは知識・考え方を関連づけて理解できるようになってきました。作成した学習履歴図は
  次の授業で問題解決の足場を考えるために使われます。関連する既習事項が何かを考え、それを発表し全体で共有する場を設けま
  した。この活動を通して、生徒は見通しを持って筋道立てて考えることができるようになってきました。
  今後は、他の単元や学年、小学校や高等学校との内容のつながりも意識したとりくみをしていきたいと思います。 
 

299:コミュニケーション能力を高める指導の工夫

  本分会では、コミュニケーション能力を「受信する力」、「考察する力」、「表現する力」の三つに分類し、子どもたちが授業や日常生活の中で、円滑なコミュニケーションができることを目標に、研究をすすめてきました。
  一年生「意見を言おう」という学習では、自分の意見を述べるときには、必ず「主語を入れる」、「結論を先に述べる」、「理由をつける」ということを約束しました。
  この約束を一年生から継続して指導していくことで、相手に伝わりやすい話し方を身につけさせることができます。
  そして高学年になり、「理由をつける」に「説得性」や「客観性」をもたせることで、さらに相手に伝わりやすく、納得してもらえることを学習します。
 研究をすすめていくうちに、子どもたちのコミュニケーション能力を高める一番の手本は教職員である、とい うことに改めて気付かされました。子どもたちとともに、教職員も意識を高め、実践しています。 

298:「つぶやき」を大切にする授業

  本校着任当初、授業で自分の意見を積極的に表現できない子どもが多いと感じました。そこでより多くの子どもが参加し、発言できる授業形態はないか試行錯誤してきました。
  まず、プレゼンテーションソフトを活用した授業を行いました。文図や主発問などを事前に準備することで板書時間が短縮でき、子どもの意見や感想を出し合う時間を確保できるようになりました。また授業中の子どもの「つぶやき」を瞬時に入力してスクリーンに
  映すことで、自分の意見がクラス全体に伝わったという実感をもつ子どもが増えました。また、思っていることを素直に口にする子どもが
増えました。
  授業の終末では、授業の感想や題材に対する意見などをワークシートにまとめている間に、子どもに意見や感想を入力させます。
  最後はクラス全員で画面を見て価値の深化を図ります。入力した文字は読み易いので、子どもは以前よりも堂々と大きな声で発表する
  ようになりました。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

84:西小発「プチシリーズ」

  小見川西小は、チーバくんで表すとちょうど耳のつけ根の県北東部香取市にあります。本校は三月の震災で液状化現象の被害を受け、約三カ月間グラウンドが使えず、現在も校舎の一階と特別棟は上下水道が復旧していません。そんな中でも組合員数十五人で組織率100%の本校は、いつも元気で明るく前向きな職場です。
  分会のテーマを決める際にまず考えたのはリフレッシュデーについてです。とはいっても、部活動が終了する時刻はすでに勤務時間を超えています。つまり「ノー残業デー」をつくることは難しいと気づきました。そこで発想の転換をして「水曜日はプチ残業デー」と少しだけ残業をする日と考えることにしました。
  また分会会議の定例化についても考えました。こちらも発想の転換をして放課後一緒にお茶を飲みながら二人以上集まって話をすれば「プチ分会会議」が成立することとしました。その時の話題は子どもや行事など学校のことはもちろんですが、学校委員会で毎回配付される分会会議用の情報紙「KatoriTips」(香取チップス)は話題を提供してくれ、それを利用しプチ分会会議はいつも盛り上がり話に花が咲いています。
  そこで分会のテーマは「西小学校プチ改革」とし、その他にも「プチ親睦会」や「プチスポーツ大会」などを企画して自分たちにできることから少しずつより魅力的な職場に変えてみているところです。 何事もはじめの一歩は小さいもの。この小さい一歩を踏み出したところだと思っています。

83:東小伝統 手づくりランチでおもてなし

  新しい職場に不安な気持ちを抱きつつ赴任した昨年四月、私たち新入職員を迎えてくれたのは、手づくりの昼食でした。
  教室で片付けをしていると、エプロン姿の先輩が「できたよ」と温かく声を掛けてくださいました。お弁当しか想像していなかった私は、ランチルームに並んだ手づくりの食事に驚きました。その時のメニューは、一年以上たった今でもはっきりと覚えています。千切りキャベツにホカホカのコロッケが二つ。付け合わせには、分会の皆さんが家からもって来てくださった煮物やおしんこ。学校園で採れたしいたけのみそ汁。驚いたことに、味噌は学校で採れた大豆で炊き込んだ「東小オリジナル味噌」でした。家庭科室のガス釜で炊いたお米も、学校田で収穫したものでした。
  東小では、何年も前から手づくりの昼食が四月の恒例になっているとのことでした。食事をいただきながら、「昔は、男性教職員もエプロンを着けて家庭科室で腕をふるった」とか、「○○先生の△△がおいしい」など・・・、楽しくおいしい話をたくさん聞かせていただきました。心温まる食事に、心もおなかもいっぱいに満たされ、幸せな気持ちになりました。新任地に対する不安はいっぺんに吹き飛び、自分が東小ファミリーの一員になれたことを実感しました。これからも東小の伝統を大切に受け継ぎ、おもてなしの心で職場の仲間とともに働いていこうと思います。

82:各世代をつなぐ「若者塾」のとりくみ

  本校教職員の年齢構成を見ると、五十代のベテラン層が半数を占めており、三分の一が経験年数十年以下の若者、ミドル層は少数です。このため、ベテラン層の経験に学びながら若者の力量を伸ばすことは、本校の教育活動を活性化するための欠かせない課題です。
  「若者塾」は、昨年度、前任の校長の提案を受けてスタートしました。塾生は経験年数十年以下の若手教職員。校長・教頭やベテラン・ミドル層を講師に、毎回テーマを決めて研修しました。
  今年度は、ミドルや若者の「学び合いたい」という強い希望により、教職員の主体的なとりくみとして実施しました。
  各回のテーマは、明日からの教育実践に即役立つ内容にしたいと考えました。そこで第一回目は、塾生それぞれが、指導上の悩みや本校の課題として感じていること、取り上げたい教育課題を挙げ、それをもとに年間の計画を作成しました。
  そしてこれまでに、「楽しく学べる漢字指導・筆順指導」「書く力を伸ばす指導の工夫」「忘れ物をなくそう大作戦」「落ち着きのある学級づくり」「様々な問題をかかえる児童への対応」「自学の充実」をテーマに、それぞれが実践やアイディアを持ち寄り、紹介し合い、検討し、研修を深めてきました。
  参加者からは、「全て実践型ですぐに役立つ。」「日頃の悩みを話せるので気持ちが楽になる。」「先生方の話から新しい発見が毎回ある。」「自分の実践を振り返るきっかけとなった。」「課題に挑戦する決意を新たにした。」などの声が寄せられています。
  ここでは、ベテラン・若手の区別なく、自由に自分の考えを話せるようにすることに留意してきました。そして、相互理解による組織力の強化と、個々の教職員としての力量の向上に効果を上げつつあります。
  今後も、教職員の主体的な思いを大切に、継続してとりくんでいきたいと思います。

81:若い教員を支え、ともに高め合う職場づくりを

  今年度、吾妻小分会は、講師三人と新規採用者一人を迎えました。近年、分会の中で若年層の割合が高まってきています。五年ほど前までは、ベテラン・中堅が多く、多少の修正意見を出し合えば、大抵のことは四月当初からすぐに軌道に乗っていたという印象がありましたが、最近はそうはいきません。しかし、若い力の加入で、職場には明らかに新しい風が吹いています。そして、分会の中で、彼らを支え、自分たちもまた刺激を受けようとする意識が高まってきました。
  彼らの中で、学級担任をする二人は、初めてのことが多く、主に学年主任に尋ねながら日々の仕事を進めていました。しかし主任も仕事量が多いため、中堅の教員が仕事の方法を教えたり、息抜きの食事会に誘ったりということを行っています。こうして育った若手は、次の世代に同じように接することでしょう。こうしたことは、「業績評価」や「目標申告」に表れるようなものではないでしょうが、「教職員は現場で育つ」とは、まさにこうした事を意味しているのではないかと思います。
  また少人数指導を担当する講師二人に対しては、六月から採用試験に集中できるように心がけました。やはり中堅教員が試験対策についての助言をし、支部青年部主催の講師学習会にも参加できるようにしました。一次試験突破後、二次対策の学習会に参加できなかったため、分会で学習会資料を取り寄せたり、実技について職員が協力して練習会を開いたりするなどの支援をしてきました。
  こうした結果、三人の講師全員が二次試験も合格することができました。
  若い教職員に対する支援を惜しまず、彼らからもまた学び高め合う、そんな分会の雰囲気をこれからも大切にしていきたいと思います。

80:人とかかわりを持ちながら、自主的に活動できる子の育成

  1 設定理由
  情報社会の急速な発展、核家族の増大などの影響で、地域や家庭で人同士がかかわる機会が少なくなっています。本校では「心ゆたかな子」を育むために継続的・計画的な集団遊び、及び交流活動を推進していくことが大切だと考えています。学校で友達とかかわりを持ちながら、自分を好きになったり、他者を認めたりする心を育てるため、本主題を設定しました。
2 研究仮説
(1)「わんぱくタイム」の充実をはかれば、友達とのかかわりを楽しむことができ、人と進んでかかわることのできる子どもが育つであろう。
(2)相手や目的に応じて、交流の場を意図的に仕組んったので、自分なりに学び、実践してきました。その中で、鑑賞は指導者の価値観を提示するのではなく、子どもたちと作品との出会いを演出することが大切であると考えるようになでいけば、満足感や達成感を味わうことができ、自主的に活動できる子どもが育つであろう。
3 実践報告
(1) わんぱくタイムの充実
・教職員の遊びの引き出しを増やすため、職員全体で人とかかわりが持てる遊びについての研修を行いました。
・週一回のわんぱくタイム(長い昼休み)の時間には、クラス全員での集団遊びを行いました。
・月に一度はペア学級で遊ぶ時間を確保し、ふれあい実行委員を中心に活動の計画、実施を行いました。
(2)交流・集会活動
・実行委員を中心とした集会(どうぞよろしくの会・ゲームスポーツ集会)を、組織を拡張しながら学校全体で行いました。
・地域との交流(親子学習会・老人ホーム訪問・社会科見学)を継続的に行いました。
・本校と分校交流を、年間を通して計画的に行いました。
4 成果と課題
○集団遊びや交流活動を継続的に行うことで、人とかかわる楽しさや喜びを味わうことができました。特に手紙や、感想発表などお互いの気持ちを表現する場を設けたことで互いの反応を直に感じることができ、自己肯定感の高まりに有効でした。
●児童の自主的な遊びの拡充や、児童会組織のさらなる活性化など、課題が明確になってきました。これからの更なる工夫と積み重ねが必要であると考えます。
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