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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

202:言葉を選んで俳句作り~季語調べから句会体験まで~

  ここ数年、3年生を受け持つ度に、修学旅行に絡めて俳句の学習をしています。
  言葉を学ぶことが国語学習の目的です。最近では、論理的思考に基づいた文章を読み、書くといった学習が重視されています。しかし、純粋に言葉のもつ美しさや、表現の豊かさを味わい、自ら表現するという学習も、必要だと考えました。
  そこで、修学旅行を素材にした俳句作りにとりくませるようになりました。俳句作りに欠かせないのは、季語を知るということです。
  歳時記で季語を下調べすることで、日本の風土と先人の感性を充分に味わうことができます。旅行中のメモをもとに、俳句作りをし、でき上がったものの中で良い句を皆で選びます。作者は、最後に名のりますが、クラス全体が大変和やかな雰囲気になり、互いの句を素直に読み味わう空気が生まれます。
  句会とまではいきませんが、座の文学と言われる俳句の力で、言葉に対する意識を高められたらと、願っています。

201:「生命」を大切にする児童に

  「生命」を感じ、大切にすることのできる子どもになってほしい…そう願って、一年生の子どもたちに、身近な生き物との出会いの経験をさせています。
  入学して間もない頃、注意深く見ないと気づかないほど小さな、まだ黒い色のカイコを教室に持ちこみました。成長するにつれて、次第に見にくる子どもの数が増え、手にのせて遊ぶ子も出てきました。成長のはやさや、クワの葉しか食べないこと、脱皮をしたりさなぎに変身したりすることに驚き、感心していました。他に、数種類のチョウの幼虫も教室で飼育しました。このような生き物が苦手な子も、少しずつ興味を示すようになってきました。
  子どもたちは、生活科の学習でアサガオを栽培しています。一日で10cm程ものび、自分で支柱に巻きついていく生命力に、驚きの毎日です。
  これからも、様々な動植物の「生命」にふれさせ、生命を大切にする心を育てていきたいと思います。

200:みんなで力を合わせて

レッツトライ!~一人ひとりが輝ける学級づくりをめざして~
 

199:バードウォッチングを通して環境教育を

  新治小学校では、環境教育の一環として毎月一学年ごとに地域に出て行き、野鳥観察を行っています。この活動は、1996年度から始まり、今年で10年目になります。
  観察活動では、児童一人ひとりが、見つけた鳥をそれぞれのプリントにまとめ、それらを「見た鳥の一覧表」に記録しています。また、環境コーナーに野鳥の卵の模型を作って展示したり、野鳥についての説明をクイズ形式にしたりして掲示し、さらに野鳥に親しみをもって接することができるように工夫しています。
  児童は、バードウォッチングで鳥のさえずりに耳を傾け、実際に観察しながら鳥の特徴をつかんでいます。そして、姿や色の美しさに感動したり、その時に見られる鳥で季節を感じたりするなど貴重な体験をしています。また、この野鳥観察を通して、児童は、野鳥保護の大切さや新治を取り巻く自然環境についても、深く考えるようになりました。

198:朝学習でナチュラルスタート

  朝のナチュラルスタート』ということで、始業時間五分前になると、ベートーベンの「田園」の曲にのせ、放送室から “Good morning everyone. Today is Monday, May eighth. It’s a sunny day.” と英語の校内放送が流れます。最初はとまどっていた放送委員会の児童も今では流ちょうに放送しています。本校の国際理解教育の一つの実践です。
  そして、八時を過ぎると校内が一斉に静まりかえります。『朝読書』の始まりです。朝の時間を落ち着いて過ごし、自然に学習に入っていけるようにと始めました。たった十五分の時間ですが、教職員も子どもも一緒に読むことで、本とのつながりをもち、読書の楽しみをそれぞれが実感できる貴重な時間になっています。
  さらに、地域で活動する読み聞かせや語り、人形劇のボランティアのグループの皆さんが、学校へ来て児童を支援してくださいます。地域の皆さんに支えられている学校です。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

94:「絆・つながりを求めて」

  分会力を強めたい市川市支部では、支部が主体となり「教育実践力の向上」をテーマに、組織拡大強化とからめて数々の学習会行事を開催しています。今回は、今年度二回目になる、十一月に行われた青年部スポーツレク学習会の様子をお知らせします。
   学習会で行った競技は、ヘルスバレーボールです。通常のボールではなく、一メートルほどもある、ラグビー型のボールを使います。思った方向に飛んで行かないボールに、参加者は右へ左へと翻弄されながらも、笑顔で競技に励んでいました。得点を決めると、チームでハイタッチ!徐々にチームワークも高まってきたようでした。この競技なら、運動やバレーの苦手な子どもでも楽しく参加できそうです。「ボールを買って体育でやってみよう」という声も聞かれました。
  学習会終了後は、場所を変えて交流会が開かれました。各学校の事情や、つい先日行われた市内音楽会の感想などを語ったりして、楽しい時を過ごすことができました。また、初めて出会う方とも話をすることで、「知り合い」を増やすことができた人もいます。
  今回は市川市内の教職員はもちろん、船橋支部や君津支部などからも県の青年部執行委員が参加してくれました。学校を越え、職種も越え、市も越えた活動を行うことができる、組合活動の意義を再確認したひと時でした。

93:広げよう人と人との絆 ~馬橋地区の地域交流を通して~

  一、テーマ設定の背景
  私たちの分会では、学区を中心とした地域交流が盛んに行われています。PTA交流はもちろんのこと、三中卒業生で結成された龍房会の方々がさまざまな面で学校を支援してくれています。しかし、私たち教職員は普段の授業や生徒指導に追われていて、地域の方々との接点が希薄になりがちです。そこで、できる限り自ら進んで地域交流にかかわっていくことを分会のテーマに設定しました。
二、実践報告
  朝のあいさつ運動を保護者の方々と一緒に行いました。生徒たちの登校の様子を共有し、朝出勤する地域の方々と触れ合うことができました。
  夏休みの奉仕作業としては、校舎のペンキ塗りを行いました。環境整備が進み、保護者の方々との交流が深まりました。
  また、馬橋地区の各町会による「ふれあい広場」というイベントにも参加しました。当日は本校の校庭で、町会ごとに分かれて運動会を行いました。露店がいくつか出店し、地域の方々の講演や吹奏楽部によるコンサートにより大いに盛り上がりました。
三、成果と課題
  地域交流に積極的にかかわることで、多くの人たちと交流を深めることできました。また普段と違った生徒たちの一面を見ることができ、とても参考になりました。人と人との絆の大切さを再認識しました。
  地域の方々と一緒にとりくんだことをそのときだけの活動にすることなく、これからの教育活動につなげていくことが今後の課題だと思います。地域とともに歩む学校づくりの一役を担いたいと思います。

92:「協働」できる職場をめざして

  山王小学校は、千葉市稲毛区の最も北に位置する学校です。さまざまな職種・年齢の職員が在籍する本校では、「協働」できる職場づくりを分会テーマに設定し、活動にとりくんできました。
  「協働=共に協力して働く」ためには、お互いが心を通わせることが最も大切です。職員室の中では、職員同士が自由に話せる雰囲気を徐々に高めてきました。時には学校長や教頭など管理職も輪に加わりながら、日々の仕事の悩みや苦労話、今までの体験談などを気軽に話し合います。当初は学年内での「会議」が多かったのですが、最近では、年齢や学年、職種を超え、その場に集まったメンバーで「会話」に花を咲かせるようになりました。職員同士が互いを知り、より深く共感し合うことができるようになりました。
  また、行事の後や節目の時期には、声を掛け合って懇親会を開いています。ほんの二時間程度の会ですが、仕事の話からプライベートの話まで、たくさんの話題で盛り上がります。「たくさん言葉を交わす」というたわいのない活動ですが、そのことによって、職員同士が「同僚」という意識を深めることができました。そのことが、困難な教育課題が山積する職場で「明日もやってみよう」「こんな工夫をしてみよう」という活力を生み出してくれています。今後も言葉の力を大切に、分会の結束力をさらに高めていきたいと思います。

91:「ノー残業デー」で教職員にゆとりを

  根郷小学校は、百三十年の伝統をもつ、佐倉市内では中規模の学校です。学校教育目標のもと、授業研究にとりくみ、その成果を毎年公開しております。また年間を通して、部活動も盛んです。
  しかし、残業が当たり前という毎日が課題でした。子どもたちが日々充実した教育活動をするには、教職員が元気でいることが一番であると考えます。そこで、このままではいけないという意識のもと始まったのが「ノー残業デー」です。
  私たちの分会では、毎週水曜日を「ノー残業デー」と決めています。意識化を図る手立てとして、①黒板に掲示②管理職にも理解を得て、呼びかけてもらう③職員同士で声を掛けあって帰宅する等をしています。
  しかし、行事等で帰宅できないこともあります。そこで、学年ごとに定時退勤日を決める等、柔軟に運用していくことにしています。
  また、分会員の交流を図る目的で定期的に行っている食事会では、仕事の効率化を図るために行っていることを紹介し合いました。
  ①提出物のチェック等は学級の仕組みを工夫し、宿題やテスト等は隙間時間を活用して子どもが帰るまでに返すようにめざす、②学年で教材研究を行い、資料やワークシートを共有する、③仕事の終了目標時刻を決め、時間の意識をもつ等日常とりくめる様々な工夫が話題となりました。
  仕事の効率化を図り、ゆとりをもつことが、充実した教育活動につながると私たちは考えています。

90:身のまわりから世界へ平和を願う心の育成

 ~低学年から高学年への意識のつながりを求めて~
 
  1 設定理由
  「身のまわりの平和」と「世界の平和」の二つの問題が、相互理解の欠如から争いが起こるという見方で考えられ、本当の意味での「平和」を理解できる子どもたちになってほしいと思い、本校では、本テーマを設定しました。
2 研究仮説
  各学年の実態に応じて、「身のまわりの平和の学習」から「世界の平和の学習」について段階的にとりくむことで、「身のまわりの平和」と「世界の平和」へのつながりを意識して、「平和」について考えられる子どもが育つであろう。
3 実践報告
  学年の実態に応じて学年毎の年間計画を作成し、段階的に「身のまわりの平和から「世界の平和」へと意識を広げていく活動にとりくみました。四月から六月頃の年度当初は各学級内での人間関係が形成されていなかったり、児童の実態をつかみきれなかったりということもあり、主に「身のまわりの平和」についてのとりくみを行い、夏休み明けから徐々に「世界の平和」へと意識を広げてとりくみました。
4 成果と課題
○学年の実態に合わせ「身のまわりの平和」と「世界の平和」についてとりくみができたことで、少しずつ児童の心は変化し、「二つの平和」の繋がりを考えられるようになってきました。
●「身のまわりの平和」
や、「世界の平和」について考えられるようになるには、児童の心の成長が不可欠であり、一時的なとりくみではなく、継続的なとりくみの必要性を強く感じました。
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