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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

287:「学んで楽しい国語!教えて楽しい国語!」をめざして

  『夜のトントンダッシュ』『マグロとプリンのたたり』『ホームシックホテルの大騒動』…。これらは、本校六年生が、修学旅行の出来事を綴った随筆の題名です。思わずページをめくりたくなるような、読み手を意識した題名ですが、相手意識をもたせる手立てを行った結果です。目的意識としては、随筆を製本して図書館に置き、皆に読んでもらう、または他校と交流して読み合う活動も設定しました。子どもたちは見本の作品を何度も読み、その文章構成を読解し、自分の随筆作品に生かして書き上げていきました。
  本年度は、テーマとして「児童が学んで楽しいと思える国語!教員が教えて楽しいと思える国語!をめざす」ことを掲げています。お互いの授業を参観し合い、ベテランの技を若手に継承したり、若手の柔軟な発想を一つの単元として形にしたりするなどのとりくみを行っています。学ぶ側も教える側も「楽しい」と思える国語をめざしています。

286:自己表現力を高める外国語活動の実践~音読やスピーチの活動を通して~

  「“How are you?”を男女四人に言ってみましょう。」授業の開始時に、自分で相手を見つけて挨拶をする活動を毎時間行っています。児童は自由に教室を歩いて、元気に友だちに話しかけます。“I’m hungry.”“ I’m happy, thank you.”など笑顔が広がります。
  イングリッシュルームには、日付や曜日、気持ち、色、スポーツなど、さまざまなピクチャーカードが掲示してあります。それらを活用して、発音練習やインタビューゲームをしたり、デジタル教科書を大型テレビに映し出して、チャンツ(詠唱)や歌を毎時間歌ったりしています。児童は視覚と音声の両方から刺激を受け、楽しく英語を学んでいます。
  本校の研究テーマ「生き生きと活動する児童の育成―楽しく活動できる音読の工夫を通して―」をふまえた五、六年生の外国語活動をとおして、普段はおとなしくて、なかなか積極的に友だちに話しかけられず、いつも決まった友だちとしか話さなかった児童も、生き生きと楽しく活動することができるようになってきました。

285:誰もが夢中になって楽しめるバスケットボール

  バスケットボールの技能は、六年生になると、部活動や社会体育で活動している子と活動していない子の差が大きく、特に苦手な子は試合中ボールを触ることすらできません。また、意欲面でも差があります。そこで、みんなが楽しめるバスケットボールをテーマに、授業にとりくみました。
  まず、技能を身につけるためにチャレンジゲームを行いました。ゴールの近くにシュートエリアを作り、その中でシュートゲームを行いました。全員がシュートを入れる喜びを実感することができました。
  次に、ルールの工夫をしました。試合中、たくさんの子が活躍できるように攻守交代の度にメンバーを入れ替える4対3の試合をしたり、誰にも邪魔されないシュートエリアを作ったりしました。また、5対5の試合では、得点が2倍になるラッキーボーイ・ガールを決めて試合もしました。苦手だった子も得点を入れるとガッツポーズや「やったー」と声をあげるなど意欲的にバスケットボールにとりくめるようになりました。

284:LCA視点を取り入れた環境学習

  自分たちの生活と環境問題が、密接につながっていることを理解させたいと考え、「①身近な生活と環境問題が体感できる実験、②LCA視点での考察、③他教科との関連」という観点から授業を行いました。実践は、中学3年生の理科で行いました。
  LCAとは、製品の原材料の生産から流通・消費・廃棄までを環境との関わりから評価し、その影響を考えることです。授業では、子どもたちの生活で身近なものであるハンバーガーを例にあげました。そして、ハンバーガー1個が、そのライフサイクル全体でどれくらいの温室効果ガスを排出しているのかを計算によって求めました。たった1個のハンバーガーですが、生産から廃棄までの間には、約500㍑近くの二酸化炭素を排出していることになります。
  授業をとおして、自分たちの生活と環境問題が関連していることを、体験的に理解することができ、また同時に、社会科、家庭科との関連により、今後、個人・社会がどうしていくべきかを考えることができました。

283:視覚的にとらえやすい資料を用いた社会科学習

  本校は社会科を中心に実践的な研究をしている。学習過程を「つかむ・たてる、調べる、確かめる・まとめる、いかす」という流れの問題解決型学習を取り入れ、今年度で三年目をむかえる。
  五年生「低い土地のくらし」では、輪中の自作模型を用意し、水を注ぎこみ土地の様子を観察した。その時の驚きや疑問をもとに学習問題をたて、予想をし、調べをすすめていった。
  「確かめる・まとめる」過程の児童が調べてきたことを聞く場面や、資料を読み取る場面では、「学び合い」を取り入れ、少人数の学び合いからクラス全体の学び合いによって意見の深まりをねらっている。その際、「パーは新しい意見、グーは質問・反対、一本指は付け足し」というようにハンドサインを使い児童同士で話し合いを活発にできるように工夫をしている。
  単元の最後には「いかす」場面をいれ、そこまでに学習してきた事がらを生かし、KJ法やグルーピング、ポスターセッション、ロールプレイ、ランキング形式などを用いてさらに学習を深めている。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

59:青年部層の絆を深めるとりくみ

  高根台中は、特別支援学級を含めて14クラスですが、本年度4月当初の組合員数は3人で、青年部は一人もいない状態でした。その後、本年度の新規採用者2人が船橋支部主催の学習会に参加していたため、組合活動に理解を示し加入してくれました。しかし、船橋市内の中学校の新規採用者の加入は、4月中はこの2人をふくめ合計3人というのが船橋支部の現状です。そこで本分会では、青年部層を中心に仲間としての絆を深めるため、本分会内だけでなく、支部内の他の分会との交流を目的としたとりくみを実施しています。
  新規採用者の2人が組合活動に求めているものは、自分自身の学級経営・指導力の向上でした。しかし、これらの研修や学習会を開くにも、船橋支部中学校の青年部員数ではなかなか実施できないのが現状です。そのため青年部層の加入者数を増やすため、分会を越えた交流が必要不可欠となってくると考えます。
  そこで今回は、7月29日に千葉マリンスタジアムで七林小分会と交流会を行いました。この日千葉マリンスタジアムでは、「360°ビアスタジアム」のイベントが行われました。内外野すべてが均一料金でロッテファンならずとも一杯300円のビールを飲みながら盛り上がれるものです。今回は本年度船橋支部が力を入れている福利厚生部門で、通常より安くチケットを購入することができました。千葉に勤めながらマリンスタジアムでの野球見物は初めてであった新規採用の2人楽しむことができたようです。また、異校種間の交流もでき、今回の目標は達成できました。
  これからも、分会内で職員間の絆を深めるだけでなく、子どもたちの笑顔のためにも、若い力の拡大を目ざすとりくみをすすめたいと考えています。

58:心身ともにゆとりある明るい職場づくりをめざして

  神代小では4月の分会会議で、「心身ともにゆとりある明るい職場づくり」というテーマを設定しました。本校は、畑や水田に囲まれた純農村地帯にあります。通学してくる児童は素直で明るい子どもが多く、児童数は約130人の小規模校です。子どもたちの心の拠り所となるような学校づくりをめざし、全ての児童に対して生徒指導を充実させていくことが本校の重要な課題となっています。そして、職員が一致団結し、地域と協力して明るい学校づくりをしていくことが大切であると考えています。
  テーマ実現のために、児童下校後、子どもたちについての悩みを情報交換できる場を設け、全職員の共通理解のもと、生徒指導上の問題の解決に向けて話し合っています。小規模校の特徴をいかして、児童の課題を、その担任だけではなく、職員全体の課題としてとらえ、全職員が全校児童に言葉をかけ、目を配ることを心掛けています。担任だけでは見えなかった児童の様子を報告・相談することにより、課題解決につながっていくと考え、日々とりくんでいます。
  毎日の忙しさの中で、少しでもゆとりを感じ、明るい職場づくりができるよう、職員室でのちょっとしたティータイムや食事会を設定したり、ソフトボールやグランドゴルフ、児童とのバスケットボールなどのスポーツレクも行ったりしています。
  今後も千教組とともに教職員の多忙化解消にとりくみ、ゆとりある職場の実現をめざして協力し合おうと確認しています。子どもたちの幸せを願って、更に教職員間の絆を深め、明るい職場づくりをめざしていきたいと思います。

57:職員同士の一層の心の繋がりを深めるために

  本校は、学級数8(特別支援学級2)、教職員数20人、生徒数153人の学校です。
  JR内房線富浦駅より徒歩5分の所に位置し、館山富浦ICにも近く、交通の便がよいところです。学区は農業、漁業、商業の3地域からなります。春はイチゴ、初夏はカーネーション目当ての観光客でにぎわいます。そして何と言ってもビワの生産は有名で、6月は生徒たちも家々でビワの出荷の手伝いに追われます。
  過疎地でありながら、地域や保護者の教育・文化に対する関心は高く、新潟県湯之谷中学校とは30年余り交流が続きました。また米国ウィスコンシン州ワシントンミドルスクールとは、現在も派遣交流が続いています。
  安房支部の学校教育改革運動のテーマである「私たちの学校を見つめ直し、よりよく変えよう」のもと、私たちの分会では、「一致団結、明るく元気な職場」のスローガンをかかげ、多忙解消や職場の明るい雰囲気づくりに努めています。具体的な例として、1つ目には、教育計画や指導案、写真などを一つのサーバーにおき、いつでも誰でも利用でき、校内LANによるパソコン画面で会議を進めています。資源と時間の無駄を省くという点で大変有効です。2つ目には、今年度はおそろいのポロシャツを作り行事のたびにみんなで着て、職員の士気を高めています。
  富浦中の職員室は、常に笑いが絶えず明るい雰囲気があります。若手の職員が少ないわりには、一人ひとりが20代、30代になったつもりで日々がんばっています。
  校内LANやおそろいのポロシャツ以上に職員同士の心の繋がりも一層深めていきたいと思います。

56:職員同士仲良く、何でも話し合える職場づくり

   南白亀小分会では、4月の分会会議で「職員同士仲良く、何でも話し合える職場づくり」というテーマを設定しました。それをもとに、分会員一人ひとりが、個人テーマを設定し、とりくむことにしました。個人テーマに共通することは、職場の一員として、明るい職場づくりに主体的にかかわるということ。また、特別なことではなく、毎日の挨拶や声かけなど小さなことから始めようということ。そしてそれが、職員が心身共に健康に働けることになり、児童のためになるということでした。本校は、小規模校ならではの良さを生かし、全職員で一致団結してさまざまな活動に当たってきました。今年度は、新しいメンバーを加え、更にその良さを伸ばしていこうということになりました。
  具体的には、行事や放課後の部活動で、担当者だけでなく、全職員が指導に当たっています。陸上大会に向けての練習では、管理職も含め全職員で種目別練習の指導をしています。個々の記録の伸びや心の成長が見られただけでなく、児童も全職員から教えてもらう経験をすることができ、児童と職員の距離がより近くなり、児童理解にも役立っています。
  生徒指導面から、単学級であることを生かし、一人ひとりの児童に声をかけています。年2回行っている「先生に相談しよう」週間では、悩みなどの相談を担任以外の職員も聞き、全職員で悩み事の解決に向けて協力しています。
  また、今年度から、学級増になり、特別支援学級が2クラスになりました。担任同士が協力し、それぞれの学級の特徴を生かし、よいチームワークで毎日の指導に当たっています。児童もそれぞれのクラスで特性に応じた学習をしたり、様々な面で一緒に活動したりしているので、充実感を味わったり、責任感を身につけたりできました。
  今後も更に職員間の絆が深まるように、あらゆる場面で協力していきたいと思います。

55:若い先生方がのびのびと働くことのできる職場をめざして

  八街中央中は、特別支援学級をふくめて23クラスの大規模校で、分会内には青年部員が13人と、元気と若さあふれる職場環境です。毎年のように複数名の新規採用者がともに働く仲間としてやってきます。また、若い方々を中心に、数名の講師も赴任してきます。そこで本分会では、一昨年度より「若年層への支援」をテーマに、千教組の提起する「1分会1テーマ」のとりくみを実施しています。
  4月当初、新採者の皆さんには、分会長が中心となり、青年部が準備してくれた資料をもとに組合活動について紹介し、理解を求めます。それを受け、青年部からも声かけや新採者歓迎会への参加、勧誘などの活動を行い、ここ2年間は早期の段階での新採者全員加入に結びつけています。
  その後も、青年部層を中心に、仲間としての絆を深めるための交流会や、学級経営・教科指導等の向上を目指した、自由な相互参観や話し合いなどを自主的に行い、力量の向上や情報の交換を進めています。そこには、お互いに励まし合いながら切磋琢磨していこうとする熱意が感じられます。青年部OBやベテランの先生方もこうした活動に協力し、積極的に資料の提供やアドバイスなどを行っており、結果として分会全体が非常に明るく、活気ある雰囲気になっています。
  これからも、より多くの子どもたちの笑顔のために、職場の若い力を大切にしながら、ともに高めあっていけるようなとりくみを進めたいと考えています。 
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