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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

242:伝え合いを通して読みを深める読書指

  本学級には、本に親しむ児童が多く、6年生ではより深く本の世界に親しみ、読書を通して今後の生活を豊かなものにするための視点を与えたいと考えました。そこで、物語『きつねの窓』を読み、感想や学習問題に対する自分の考えを付箋紙に書き込ませ、黒板や台紙上で分類し、同じ考えをもった児童のグループで、自分の考えや根拠を説明し合う場を設けました。そうしたことで、児童は自分の考えをはっきりさせた上で話し合いを進め、大変よい反応でした。この授業を通し、児童からは、「友達の色々な考え方を知ることができておもしろかった。」などの感想が多く出ました。友達との共通点や相違点を意識しながら話し合いを進め、多様な読み取り方があることに気付き、友達と自分の考えを説明し合うことができました。この学習を通して、今後読書をする際に、物事には多様な見方・考え方があることを意識し、読み物を自分なりに深く読むことができるようになるのではないかと思います。

241:学校の枠をこえての授業づくり

  鴨川市では義務教育の9年間を見通した新しい学びをつくり出すことをねらいとして小中一貫教育にとりくんでいます。本校のある鴨川中学校区の4小学校1中学校では、昨年度6部会に教員が分かれて情報交換や各校の研修を核にした授業づくり等を行いました。
  そのうち「学力向上部会」では、本校の研修「教えて考えさせる」授業づくりにかかわって授業づくりをし、4年「面積」の単元で複合図形の求積をする授業を行いました。
  複合図形の求積の基本的な方法を自力解決前に教えた結果、ほとんどの子どもが自力で面積を求められました。そのことから、導入時に基本的な方法を教えることは、考えさせるよりも知識を確実に定着できると感じました。
  今回、小中の教員が模擬授業や指導案検討をともに行うことで、9年間を見据えて育てたい力を考えることができました。また、わかりやすく教えることの必要性を改めて確認することができるよい機会となりました。

240:学年始め全校遠足

  本校では「①異年齢ペアを作り集団の一員としての自覚を深める、②1年生の入学を歓迎し、楽しく活力のある学校の創造に向けて自主的実践的態度の育成を図る」ことを目的に、毎年4月に全校遠足を行っています。
  学年始めの慌ただしい中ですが、異学年とのペアを作り、どのペアも3回程の校内活動を経て、本校から『千葉こどもの国(Kids Dom)』までの片道3キロメートルの行程を2時間かけて往復します(「こどもの国」では2時間ほど自由に遊びます)。
  子ども達は、お互いの気持ちを察しながら歩き、遊びを通し、交流を深めます。この体験活動を通して、忍耐力に加え、上学年では責任感や達成感を、下学年では所属感を育むことができます。またこの行事は、クラス替えをして間もない子ども同士、あるいは子どもと教職員との相互理解の場にもなっています。このため、学級づくりを進める上でも欠かすことのできない行事になっています。

239:作文って楽しい!

  子どもたちの生活は驚きや喜びに満ちています。そんな気持ちを言葉で表現する技術が身に付けば、子どもたちの生活には知的な深まりが生まれるのではないかと思います。
  そこで、私の学級では作文の練習をすることにしました。はじめは何を書いたらよいかわからないという児童が多かったので、構成の仕方を教え、例を示しながら一緒に書いていきました。1つ目の作文は、構成は整いましたが似通ったものになってしまいました。ところがその後、子どもたちが「別のことで書いていいですか?」と言い始めたのです。自由に作文を書かせているうちに、1時間の中で自分なりの作文を仕上げることができるようになりました。書きためた作文は冊子にし、最後のページには写真を貼って、保護者からコメントもらう欄を作りました。
  作文は表現の手段です。子どもたちが表現したことを受け止め、感想を言ったり質問をしたりして、技術とともに書く意欲を大きく育てていきたいと思います。

238:QOLの向上をめざして

  本校では、「健康教育」を課題とする研究にとりくんでいます。子どもたち一人ひとりのQOL(生活の質)の向上を目標として、学級活動や保健学習を中心に、ライフスキル学習や体験学習を積極的に取り入れた実践研究を行っています。
  2年生の学級活動(歯科指導)の授業では、歯科衛生士を招き、健康な歯を保つことの必要性や上手な磨き方の指導を受けました。子どもたちは、熱心に話を聞き、楽しみながら歯磨きにとりくみました。そして、学んだ知識を生かし、意思決定スキルを取り入れたワークシートを用いて自分の生活を振り返り、より良く生活するための行動を選択します。健康な歯を保つこととQOL向上とのつながりを理解し、生活に生かしていくのです。
このようにして、生涯を通じて自らの健康を管理・改善し、生きがいを持って生活できる資質や能力の基礎を培っています。
  ( ※Quality Of Life, 略語QOL )

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

34:『楽しく学びま専科!』の活動を通して

  東葛支部は、教職員(特に若手教職員)が抱える日々の教育実践の悩みを解決するために、支部を挙げて学校改革運動にとりくんでいます。それが今年で3年目を迎えた『楽しく学びま専科!』です。支部組合員の教育実践を交流し、互いに学びあう場として、回を重ねるごとに充実したものとなり、今では支部を支える活動の一つとして定着してきました。
  この二、三年の間に東葛支部は多くの新規採用者を迎えました。学校現場の雰囲気も若手教職員が増えたことで今まで以上に活気に溢れています。しかし、職場の雰囲気に慣れる間もなく初任者研修などに追われ、日々の教育現場での実践において悩みを抱えている状況にある新規採用者もいると思われます。しばらく新規採用者がいなかったため、悩みを共有しやすい経験年数の近い先輩教職員がいないこともその一因かもしれません。
  そこで、若手教職員のニーズがあると思われる『学級経営』と『体育』にテーマを絞り、組合員が自分の分会の若手教職員(組合員、未組合員)に声をかけ参加を募り、6月に学級経営編として『これでばっちり学期末!通知票作成入門』と『これでばっちり!学級経営!悩みよろず相談』、同じく6月に体育編として『タグラグビー』にとりくみました。参加人数は10人~20人で、自由に質疑応答ができる雰囲気となり、参加者からは「大変参考になりました。早速自分の学級でもやってみます。」「またわからないことがあったら教えていただきたいのですが・・・」などの感想を聞くことができました。
  支部の抱える大きなテーマ『組織拡大』の観点からも、人と人との結びつきが深まるこの活動を、今後はテーマを各教科に広げるなどして、さらに発展させていきたいと考えています。

33:職員の和

  我が野田小学校は一人ひとりがエネルギッシュで個性あふれる18人の職員で構成されている分会です。
  今年度から学校は二期制が導入されました。その関係で初めてとりくむことが増えました。そのためなのか、忙しい毎日を職員は過ごしています。
  そこで私たち野田小分会では、忙しい中でも職員の和を忘れず、まとまっていきたいという思いを込めて「職員の和を広げ、深める」をテーマに掲げました。
  「和」という言葉には四つの意味があります。
 
1 おだやかなこと。なごやかなこと。
2 仲良くすること。
3 合わせること。
4 日本的なこと。
 
  職場がおだやかで、なごやかだと安心して失敗ができます。お互いが仲が良ければその失敗をカバーし合えます。失敗をおそれない職場は前向きな姿勢になってきます。つまり互いの力を合わせることができます。
  日本人は昔からこのような人々の「和」を大切にしてきました。日本の祭りではよく御神輿が担がれます。これは豊作や豊漁を祝う気持ちを互いに表したものです。御神輿は特別に強いリーダーがいなくてもみんなで力を合わせ、声を合わせてもんでいるうちに自然と一つの方向に向かっていきます。このような「和」のテイストを大切にしたとりくみを野田小はめざしています。
  職員の和を深めていくための具体的なとりくみとして分会会議や職場レクを積極的に開催しています。先日行ったスポーツレクは組合の枠を越えてたくさんの職員でバドミントンを楽しみました。
  これからもさらに職場の和を広げ、深めるためのとりくみを工夫し実践していきたいと考えています。

32:地域の特性に合わせたとりくみ~外国人児童も輝く学校~

  本校では、外国人児童の学力向上に力を入れています。学区に外国人児童が多いという特性があり、日本語教育を充実してほしいという保護者からの強い要望もあります。そこで、分会テーマを評題のように設定し、全教職員で協力してとりくんでいます。
  外国人児童の中には、日本語が苦手なために授業についていけない子も少なくありません。保護者も日本語が苦手な方が多く、家庭で学習を手伝う余裕もないのです。日本に来て、「言葉さえできればもっと勉強ができるのに!」と悔しがる児童もいます。
  そこで、外国人児童の言葉のハンデをなくし、学校を楽しいと感じてもらうため、本校では「なのはな教室」と「放課後教室」の2本の柱で学力向上に力を入れています。
  「なのはな教室」は、各クラスの外国人児童で、普通の授業についていけない日本語レベルの子を対象にした日本語教室です。中国語に通じていて、外国の文化に詳しい担当のほかに、2人の通訳が、毎日交代で勉強を教えに来てくれます。レベルに合わせて一対一の授業もあれば2~3人で一緒に授業をすることもあります。
  内容も楽しく、「むき」や「からだ」などの種類についてことばが書かれたカードを作り、カルタ遊びをしながら学習したり、漢字の学習をゲーム感覚で行ったりしています。とてもわかりやすく、児童はどんどん言葉を覚えていきます。
  「放課後教室」は、低学年の外国人児童を対象に、国語や算数の補習授業を行っています。主に低学年の担任となのはなの担当で行っています。
  学力向上と同時に、「なのはな教室」や「放課後教室」で気づいた児童の様子を担当に聞くことで、担任は児童理解やスキンシップに役立てています。
  このようなとりくみで、本校の外国人児童は言葉のハンデをなくし、日本人の児童と仲良く、楽しい学校生活を送っています。

31:体が資本 健康に気をつける職場づくり

  本分会では働く上で一番の基本となる「健康」に気をつけ、「無理なく」「楽しく」仕事ができるようにとりくんでいます。多忙化を招かず、しかも親睦を深めることができるように、ポイントを絞って活動してきました。
  10月にはPTA主催のソフトバレーボール大会に職員チームとして出場しました。運動不足で一歩目がなかなか出なかったり、空振りをしたり、サーブが味方の後頭部を直撃して仲間割れ(?)をしそうになったり…、とハプニング続きではありましたが、心地よい汗を流すことができました。
  2月にはヘルスバレーボールという大きなボールを使ってレクレーションを楽しみました。初めて体験したという分会員も多く、ラグビーボールのようなあの形に慣れるのが一苦労。試合後は体育館で車座に座り、井戸端会議のように話をして楽しく過ごしました。
  毎年3月には、「6年生を送る会」で職員の出し物を行っています。恒例のこの出し物を楽しみにしている児童・保護者も多いです。忙しい合間を縫って放課後に練習をするので、「早く終わらせよう」という声も聞かれますが、練習しているうちに熱が入り、いつの間にか一時間、なんていうこともあります。今回は「かさこじぞう」の劇をしました。6年生の担任2人がひげやしわをつけておじいさんとおばあさん役になりきり,ポリ袋で作った衣装を着たお地蔵様やコーラス隊が花を添えました。分会員にとっても、自分の違う一面を見つけたり、ステージに上がる児童の気持ちが少しわかったりと、よい機会となっているので、継続していけたらと思います。
  これからも、職員同士が声をかけ合い、楽しく健康的に過ごすことのできる職場づくりに励んでいきたいと思います。

30:若年層に対する全職員が一致しての支援(1分会1テーマの運動を受けて)

「事件は現場で起きている。」職員はそれぞれの立場でそれぞれの問題を色々抱えて日々の教育活動にとりくんでいます。
  本校に久しぶりの新規採用職員が2人配属になりました。1人は教諭職、1人は事務職で20歳代のフレッシュな若者です。4月の初出勤には「初々しい」という言葉がピタリと当てはまる装いと表情で我々職員の前に立ちました。その姿を見たベテランの職員は口にこそしませんが(なつかしい、がんばれよ。)と思っていたものです。そんな新採者は、右を見ても左を見ても何がなんだか、何をすれば良いかわからないような状態です。そこで、本校は分会テーマを「若年層に対して、全職員が一致しての支援をしよう。」としました。
「○○先生、〇〇をしますから」と言われれば「はい」と元気よく返事が返ってきてあたふたと動く日々がしばらくは続き、初めて保護者に向けて書いた便りは口語体の文が並び、校長・教頭先生から訂正のチェックが入って書き直すなど色々な試練をひとつひとつ乗り越える日々です。
  分会への勧誘もあちらから一言、こちらから一言がかかります。しかし、新採者には「組合って何?」という状態です。私たちは「入りましょう。」という言葉ではなく、「千葉県ではね。こんな組織があってね。こんな活動していて…」という説明からじっくりと話をして「すぐに決めることはない、しばらく私たちの活動や様子を見てから考えればいいよ。」と声かけし、職場会へ参加をしてもらい活動を見てもらいました。
  今では、2人の新採者も我々の仲間となり、毎日忙しい日々をこなしています。事務職員部では周辺の学校から応援に駆けつけたり、事務の共同実施の日を設けバックアップをしています。
 
  6月のある日、放課後にある打合せの後、本校のベテランである分会長が「新採者は、ひとつひとつのできごとや活動が初めてなのだから解らないのが当たり前。ひとつひとつ細かく教えてあげて、みんなで声をかけ育てていかなければいけないのよね」と改めて一言つぶやきました。何気ない日常の中で気にかけないと言葉数が少なくなり、安易に走りやすくなります。ベテランの先生は、若年層の先生からパソコンを教えてもらいます。若年層には細やかな「知恵」を伝授します。まさに「もちつもたれつ」の状態でわたしたちの職場はこれからも進めて行きたいと思います。
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