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学校教育改革運動

Education

わかる授業 楽しい学校

297:子どもが「つながる」を実感できる交流教育

  杉の子学級(特別支援学級)には四人が在籍し、自分の考えや気持ちを言葉で伝えられる子や、単語や表情、態度で伝えられる子がいます。
  また、名前を呼ばれるとタッチで返事をしたり、上級生と下級生が手をつないで教室移動をしたりするかかわりも見られます。
  本校では、子どもたちのコミュニケーションの広がりの可能性を求め、より多くの友だちと触れ合いをもつ、「交流教育」に力を入れています。
  学習や給食を通した日々の交流のほかに、「七夕集会」や「お月見集会」を杉の子学級が企画し、パネルシアターやゲーム、飾り作りを通常学級の一・二年生と楽しめる活動も行っています。活動を通じ、通常学級のこどもに一人ひとりのよさを知ってもらうとともに、日常での交流や理解の深まりにより、お互いの「つながり」を実感できることにも役立っていると感じています。
  これからも、楽しい「交流教育」を心がけ、日常の中での自然なかかわりが生まれることをめざしていきたいと思います。

296:学び合う授業の創造~言語活動の充実をめざして~

児童一人ひとりが、教材とともに、友だちとともに、教員とともに、自分の「学び」を実感できる「学び合う授業」のあり方を、言語活動の充実をめざしてとりくんでいます。
「学び合い」の基盤は、「聴き合う関係」にもとづく対話的コミュニケーションです。
そのため、すべての児童が安心して仲間にたずねたり相談したりできる環境、わからない児童が「ねぇ、ここどうするの?」と
仲間に問いかけ、問いかけられた児童がそれに誠実に応答することのできる環境づくりを大切にしています。
そのため、黒板に対してコの字型で学習を行い、適宜ペアやグループでの学習を行っています。
算数科では、全員が「学び」を実感できるように課題をやや高めに設定しています。
また、式や図などを相互変換させながら説明することで言語活動の充実を図っています。
  今後も児童一人ひとりが「学び合い」の価値を実感できるような授業づくりをめざしていきたいと思います。

295:社会認識力の育成をめざす歴史学習の在り方

社会認識力の深まりは、教科目標である公民的資質の基礎を養うことに結びつくと考え、二つの視点を意識して授業を行いました。
①地域教材の開発
  身近な資料である地域の万喜城を教材として開発し、授業実践をしました。
  そのため、社会的事象に対してこれまでの知識や資料をもとに思考・判断して、自分としての考えを明確にもつことができました。
②推論とマインドマップ
  推論を立てるには、万喜城から分かること、そのことに関する既知や何が分からないことなのか、など児童にとって、多くの思考を経る必要があります。
  そこで,自分の考えを整理しやすいように、マインドマップを活用しました。
  そのため、自分なりの推論を立てることができ、学習課題→推論→検証計画→検証、という学習が深まり、社会認識力の
  育成を図ることができました。
  今後も、さらに社会認識力を高めていく授業をめざしていきたいと思います。

294:学ぶ楽しさを実感できる図形指導~「三平方の定理」の学習をとおして~

  数学を学ぶ楽しさを味わうことは、学ぶ意欲を高め、自ら学び、自ら考える力を育てると思います。「学ぶ楽しさ」を実感させるために、「自力で解決できる」きっかけとなる操作活動を取り入れました。また、「問題の解き方などの理由をはっきりさせる」ために、学習内容を工夫して表現する活動の場を設定しました。
【教材・教具の開発】
  パズルや模型等、具体的なイメージがもて、思考を助ける教具を用いた操作活動を取り入れたことで、多くの生徒が学ぶ楽しさを実感することができました。
【説明し合う場面の設定】
  三平方の定理の証明方法を六つ紹介し、班で証明の説明方法を練り合いました。
  それを他の方法で証明した班に説明することで、理解した内容を相手にわかりやすく伝えようとする姿が見られました。
【数学MAPの作成】
  振り返りを行うことで、学習過程で曖昧にしていたことやそのつながりが明確になり、学習への深まりへとつなげることができました。
  以上のような、「操作活動」「表現する活動」を取り入れることで、生徒が学ぶ楽しさを実感することができました。

293:故事成語と占い

  故事成語の学習と聞いて「難しい」と感じることがあるかもしれません。私は、「故事成語」の単元で子どもたちと「故事成語占い」を作りました。子どもたちにとって、普段触れることのない「故事」を理解するのは難しいものです。そこで、星占いや血液型占いなど比較的身近な占いを取り入れ、楽しく学べるようにしました。
また、教材も教科書だけでなく、担任のほうで故事成語を厳選し、「子どもが使いたくなる故事成語17」という冊子を作りました。これは言葉の説明だけでなく、四コマ漫画や絵を多く取り入れ、文章を読むのが少し苦手な子でも読みやすいよう工夫をしたものです。
  学習をとおして、一見難しい内容でも、子どもたちの生活に寄り添ったものであれば、子どもたちの方から意欲的に学習を行い、知識となって身についていくと感じました。
  子どもたちにとって「わかる授業」とは自分でめあてをもって楽しんで学習していることなのでしょう。

私たちの学校改革 ~一分会一テーマのとりくみ~

34:『楽しく学びま専科!』の活動を通して

  東葛支部は、教職員(特に若手教職員)が抱える日々の教育実践の悩みを解決するために、支部を挙げて学校改革運動にとりくんでいます。それが今年で3年目を迎えた『楽しく学びま専科!』です。支部組合員の教育実践を交流し、互いに学びあう場として、回を重ねるごとに充実したものとなり、今では支部を支える活動の一つとして定着してきました。
  この二、三年の間に東葛支部は多くの新規採用者を迎えました。学校現場の雰囲気も若手教職員が増えたことで今まで以上に活気に溢れています。しかし、職場の雰囲気に慣れる間もなく初任者研修などに追われ、日々の教育現場での実践において悩みを抱えている状況にある新規採用者もいると思われます。しばらく新規採用者がいなかったため、悩みを共有しやすい経験年数の近い先輩教職員がいないこともその一因かもしれません。
  そこで、若手教職員のニーズがあると思われる『学級経営』と『体育』にテーマを絞り、組合員が自分の分会の若手教職員(組合員、未組合員)に声をかけ参加を募り、6月に学級経営編として『これでばっちり学期末!通知票作成入門』と『これでばっちり!学級経営!悩みよろず相談』、同じく6月に体育編として『タグラグビー』にとりくみました。参加人数は10人~20人で、自由に質疑応答ができる雰囲気となり、参加者からは「大変参考になりました。早速自分の学級でもやってみます。」「またわからないことがあったら教えていただきたいのですが・・・」などの感想を聞くことができました。
  支部の抱える大きなテーマ『組織拡大』の観点からも、人と人との結びつきが深まるこの活動を、今後はテーマを各教科に広げるなどして、さらに発展させていきたいと考えています。

33:職員の和

  我が野田小学校は一人ひとりがエネルギッシュで個性あふれる18人の職員で構成されている分会です。
  今年度から学校は二期制が導入されました。その関係で初めてとりくむことが増えました。そのためなのか、忙しい毎日を職員は過ごしています。
  そこで私たち野田小分会では、忙しい中でも職員の和を忘れず、まとまっていきたいという思いを込めて「職員の和を広げ、深める」をテーマに掲げました。
  「和」という言葉には四つの意味があります。
 
1 おだやかなこと。なごやかなこと。
2 仲良くすること。
3 合わせること。
4 日本的なこと。
 
  職場がおだやかで、なごやかだと安心して失敗ができます。お互いが仲が良ければその失敗をカバーし合えます。失敗をおそれない職場は前向きな姿勢になってきます。つまり互いの力を合わせることができます。
  日本人は昔からこのような人々の「和」を大切にしてきました。日本の祭りではよく御神輿が担がれます。これは豊作や豊漁を祝う気持ちを互いに表したものです。御神輿は特別に強いリーダーがいなくてもみんなで力を合わせ、声を合わせてもんでいるうちに自然と一つの方向に向かっていきます。このような「和」のテイストを大切にしたとりくみを野田小はめざしています。
  職員の和を深めていくための具体的なとりくみとして分会会議や職場レクを積極的に開催しています。先日行ったスポーツレクは組合の枠を越えてたくさんの職員でバドミントンを楽しみました。
  これからもさらに職場の和を広げ、深めるためのとりくみを工夫し実践していきたいと考えています。

32:地域の特性に合わせたとりくみ~外国人児童も輝く学校~

  本校では、外国人児童の学力向上に力を入れています。学区に外国人児童が多いという特性があり、日本語教育を充実してほしいという保護者からの強い要望もあります。そこで、分会テーマを評題のように設定し、全教職員で協力してとりくんでいます。
  外国人児童の中には、日本語が苦手なために授業についていけない子も少なくありません。保護者も日本語が苦手な方が多く、家庭で学習を手伝う余裕もないのです。日本に来て、「言葉さえできればもっと勉強ができるのに!」と悔しがる児童もいます。
  そこで、外国人児童の言葉のハンデをなくし、学校を楽しいと感じてもらうため、本校では「なのはな教室」と「放課後教室」の2本の柱で学力向上に力を入れています。
  「なのはな教室」は、各クラスの外国人児童で、普通の授業についていけない日本語レベルの子を対象にした日本語教室です。中国語に通じていて、外国の文化に詳しい担当のほかに、2人の通訳が、毎日交代で勉強を教えに来てくれます。レベルに合わせて一対一の授業もあれば2~3人で一緒に授業をすることもあります。
  内容も楽しく、「むき」や「からだ」などの種類についてことばが書かれたカードを作り、カルタ遊びをしながら学習したり、漢字の学習をゲーム感覚で行ったりしています。とてもわかりやすく、児童はどんどん言葉を覚えていきます。
  「放課後教室」は、低学年の外国人児童を対象に、国語や算数の補習授業を行っています。主に低学年の担任となのはなの担当で行っています。
  学力向上と同時に、「なのはな教室」や「放課後教室」で気づいた児童の様子を担当に聞くことで、担任は児童理解やスキンシップに役立てています。
  このようなとりくみで、本校の外国人児童は言葉のハンデをなくし、日本人の児童と仲良く、楽しい学校生活を送っています。

31:体が資本 健康に気をつける職場づくり

  本分会では働く上で一番の基本となる「健康」に気をつけ、「無理なく」「楽しく」仕事ができるようにとりくんでいます。多忙化を招かず、しかも親睦を深めることができるように、ポイントを絞って活動してきました。
  10月にはPTA主催のソフトバレーボール大会に職員チームとして出場しました。運動不足で一歩目がなかなか出なかったり、空振りをしたり、サーブが味方の後頭部を直撃して仲間割れ(?)をしそうになったり…、とハプニング続きではありましたが、心地よい汗を流すことができました。
  2月にはヘルスバレーボールという大きなボールを使ってレクレーションを楽しみました。初めて体験したという分会員も多く、ラグビーボールのようなあの形に慣れるのが一苦労。試合後は体育館で車座に座り、井戸端会議のように話をして楽しく過ごしました。
  毎年3月には、「6年生を送る会」で職員の出し物を行っています。恒例のこの出し物を楽しみにしている児童・保護者も多いです。忙しい合間を縫って放課後に練習をするので、「早く終わらせよう」という声も聞かれますが、練習しているうちに熱が入り、いつの間にか一時間、なんていうこともあります。今回は「かさこじぞう」の劇をしました。6年生の担任2人がひげやしわをつけておじいさんとおばあさん役になりきり,ポリ袋で作った衣装を着たお地蔵様やコーラス隊が花を添えました。分会員にとっても、自分の違う一面を見つけたり、ステージに上がる児童の気持ちが少しわかったりと、よい機会となっているので、継続していけたらと思います。
  これからも、職員同士が声をかけ合い、楽しく健康的に過ごすことのできる職場づくりに励んでいきたいと思います。

30:若年層に対する全職員が一致しての支援(1分会1テーマの運動を受けて)

「事件は現場で起きている。」職員はそれぞれの立場でそれぞれの問題を色々抱えて日々の教育活動にとりくんでいます。
  本校に久しぶりの新規採用職員が2人配属になりました。1人は教諭職、1人は事務職で20歳代のフレッシュな若者です。4月の初出勤には「初々しい」という言葉がピタリと当てはまる装いと表情で我々職員の前に立ちました。その姿を見たベテランの職員は口にこそしませんが(なつかしい、がんばれよ。)と思っていたものです。そんな新採者は、右を見ても左を見ても何がなんだか、何をすれば良いかわからないような状態です。そこで、本校は分会テーマを「若年層に対して、全職員が一致しての支援をしよう。」としました。
「○○先生、〇〇をしますから」と言われれば「はい」と元気よく返事が返ってきてあたふたと動く日々がしばらくは続き、初めて保護者に向けて書いた便りは口語体の文が並び、校長・教頭先生から訂正のチェックが入って書き直すなど色々な試練をひとつひとつ乗り越える日々です。
  分会への勧誘もあちらから一言、こちらから一言がかかります。しかし、新採者には「組合って何?」という状態です。私たちは「入りましょう。」という言葉ではなく、「千葉県ではね。こんな組織があってね。こんな活動していて…」という説明からじっくりと話をして「すぐに決めることはない、しばらく私たちの活動や様子を見てから考えればいいよ。」と声かけし、職場会へ参加をしてもらい活動を見てもらいました。
  今では、2人の新採者も我々の仲間となり、毎日忙しい日々をこなしています。事務職員部では周辺の学校から応援に駆けつけたり、事務の共同実施の日を設けバックアップをしています。
 
  6月のある日、放課後にある打合せの後、本校のベテランである分会長が「新採者は、ひとつひとつのできごとや活動が初めてなのだから解らないのが当たり前。ひとつひとつ細かく教えてあげて、みんなで声をかけ育てていかなければいけないのよね」と改めて一言つぶやきました。何気ない日常の中で気にかけないと言葉数が少なくなり、安易に走りやすくなります。ベテランの先生は、若年層の先生からパソコンを教えてもらいます。若年層には細やかな「知恵」を伝授します。まさに「もちつもたれつ」の状態でわたしたちの職場はこれからも進めて行きたいと思います。
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